夜汽車

　JRブランドの車輌で、電車に限っていえば好きな車輌はE233と
N'EXのE259、そして285系である。E233は中央線と京浜東北線で
お馴染みの通勤型電車で、首都圏に住んでいる人たちには今更
説明するまでも無いだろう。
　このE233、上記2線以外にも東海道仕様の3000番台が存在し、
さらに常磐緩行線と地下鉄千代田線直通用の2000番台も松戸
車輌センターに在籍しているが、この2000番台は顔つきが他の
E233とかなり違うため、どうもピンと来ない(個人的に)。他には
京葉車輌センターに在籍する京葉線向けの5000番台もある。


E233 1000番台 京浜東北線


E233 0番台 中央線


E233 3000番台 東海道線
東海道線全通120周年のヘッドマークを付けていた頃

　変り種としては、相模鉄道の新型電車である11000系だろう。
この相模鉄道11000系は、基本的に中央線向け0番台をベース
とした車輌である。


相模鉄道11000系


E259 N'EX

＊東海道線以外は以前に下記のタイトルで掲載したものである。
　■ここ最近は"鉄"分過多　[鉄道(路線)]


　285系はJR西とJR東海が共同開発した車輌で、国鉄時代に製造さ
れた581・583系以来、31年ぶりに新造された"寝台電車"(客車ではなく
電車)である。



KATO製 285系
撮影：CanonPowerShotS90
285系は適当なphotoが無かったので、KATO製のNゲージで。
KATO純正の285系専用室内灯ユニットを装備している。しかし
この室内灯、LEDではなく電球であるため、7＋7のフル編成
で走らせるには電圧が不安である。しかし電球色の方が285系
の雰囲気にはマッチしている。


　2009年春のダイヤ改正で、ブルートレイン"ふじ・はやぶさ"が
廃止されたのも記憶に新しいが、実はこれで東京発の寝台特急
が全滅した訳ではなく、あくまで客車列車としてのブルートレイン
が無くなっただけで、まだ東京～高松(四国)・出雲市を結ぶ寝台
特急である"サンライズエクスプレス瀬戸・出雲"が存在する。
　この列車、下りは東京を22:00に発ち、上りの東京着は7：00と
深夜早朝の1本だけなので、鉄道ファン以外にはそれ程知られて
いないようだ。
　元々存在したブルートレインである瀬戸と出雲を置き換える形で
登場した車輌で、四国山陰方面への観光需要があった事から、JRが
新たな寝台特急用車輌として開発したのがこの285系寝台特急電車
である。

　この285系、大きな特徴としてその殆どが2階建て構造になって
おり、しかも寝台は全て個室である。さらに"ノビノビ座席"と呼ばれ
る90cm幅の桟敷席のようなスペースが2層構造になっている車輌
も1輌あり、これが座席扱い(寝台券が不要)となっているためその
割安感から非常に人気が高く、シーズンによっては寝台より先に
埋まってしまう事すらある。
　内装はミサワホームが担当し、今までの寝台列車に比べ非常に
質感が高いのも特筆に価する。特にA個室寝台のシングルDXは机
にイス、当然だが洗面台もありちょっとしたビジネスホテルのような
雰囲気ですらある。
　さらに車輌の見た目も今までの夜をイメージした青いカラーリング
のブルートレインとは違い、夜明けをイメージしたベージュとワイン
レッドのカラーリングが目新しく、先頭車には朝日をイメージしたロゴ
マークがあしらわれている。

　1998年の登場以来、一度乗車してみたいと思いつつ10年以上が
経過してしまい、既に定期寝台特急の未来も暗雲が立ち込める昨今、
"北陸"と"あけぼの"に続き、ようやくその望みを叶える事が出来る。



撮影：CanonPowerShotS90

　今回は下り"瀬戸"に乗車し、その日のうちに"やくも"で山陰まで
移動。そして上り"出雲"で帰郷する事にした。なんと往復シングル
DX(それも喫煙OK部屋)なのである！！！。


　代休申請も無事に承認されたので、後は当日に運休とならないよう、
神に祈る今日この頃である。

タグ：寝台特急 サンライズエクスプレス 鉄道

コメント 3

こんにちは

行きも帰りもA個室ってどんだけー(笑
瀬戸でいって、出雲で帰るというわけですかい・・・いーな。

サンライズって西日本と東海の車両使ってるのに、名古屋で乗れないってどんだけですか(怒
名古屋発着の寝台特急作ってくれー。出来たら札幌行きで。
by ワイドビュー (2010-10-07 10:21) 

　ワイドビューさん。コメントありがとうございます。最近は
"向こうのblog"の方がサッパリなもので。


＞行きも帰りもA個室ってどんだけー(笑

　私も単なる市井の小市民、日ごろから節制してますから(笑)。

　最初は285系を色々体験しようと思い、往路はノビノビ座席に
するつもりでしたが、基本的に模型派の私は東海道筋のブルトレ
を経験していない事と、約１ヶ月早い自分へのバースデーという
意味を込めて奮発してしまいました。確かに自分でもちょっと
やりすぎかと思ったのですが、気づいた時には申し込み表のA寝台
に丸を、個室のカッコに1の数字を書き込んでしまって(苦笑)。

　基本的に"何に価値を見出すか"だと思ってます。確かに往復
A個室は贅沢ですが、私のような鉄道ファンは行った先で何の
贅沢する訳でもなく、宿で凝った食事を楽しむ事もありません。


　ある人が"自分は無趣味で、Raistのような贅沢は一切していない。
お前は金持ちだな"と言っていましたが、果たしてそうでしょうか？。

　その人は大勢で呑む事が大好きで、頻繁に夜の街へ繰り出します。
当然そうなれば何軒もハシゴし、最後は深夜料金のタクシーを
使って帰宅する事になります。その人はそのような事を5～6回/月
しているのです。
　それに比べ、私は仕事上必要な酒席以外、一切呑みに出かける事
はありません(言い換えれば非常に付き合いが悪い(苦笑)し、自宅
で呑む事もありません。昼食すら食べない事が多いので、日々の
出費はタバコ代だけですが、それすら値上げ前から本数を減らした
事で、昨日からは値上げ前に比べ1日あたりのタバコ代は安くなって
います。

　結局、自分が"対価を払う価値"を何に求めるかの違いであり、
その対象は人それぞれなので、たまたまその人からすれば理解
出来ない事であったり、見えない事象であるという事なのだと
思っています。つまりはそれが"趣味"と呼ばれる事柄の根底で
あるのでしょう。



＞名古屋発着の寝台特急作ってくれー。出来たら札幌行きで。

　日本海縦貫ではなく、東海道、常磐経由だったら面白いですね。

　ちなみに私、次は"北斗星→トワイライト→新幹線"が目標です(笑)。
by raist (2010-10-07 21:06) 

考え方は人それぞれなんで別にいいと思いますよー。贅沢って感覚は人によって違いますから。

僕もどっちかってーと乗り鉄が好きなんですよ。目的地に着いてから楽しむより道中を楽しむことのほうが重点を置いてます。

価値観の違いなんでしょうね。


by ワイドビュー (2010-10-08 08:09)