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実は高校時代写真部(コンパクトデジカメ) [ハードウェア(PC、オーディオ)]

 ようやく金沢までの交通手段も決まり、必要な切符も
全て手配した。
 
 それにしても10月からこっち、ギターの調整にPCの新調、
その他にも色々と付き合いがあり、そして今回の北陸乗車と、
まあハッキリ言えば、私の人生においてこれほど短期間に
これだけお金が出て行った時期も無いのではないだろうか。
 こうなると、もう金銭感覚も少しおかしくなってしまう
と言うもので、北陸乗車に向けてコンパクトデジカメを購入
しようという流れになるのも、決して不自然な流れではない
と思っている(ってホントにそうか?)。


powershots90.JPG
Canon PowerShotS90
撮影:NikonD70



 とは言いつつも、某大手量販店にてポイントを利用し購入した
のだ。PanasonicのLUMIX DMC-LX3とCanonPowerShotS90で
最後まで迷ったのだが、結局S90を購入した。その他に検討した
のはCanonのIXY930ISとNikonのCOOLPIXS640、SonyのDSC-TX1
とWX1である。
 他には思い切ってライカも考えたのだが、やはりこちらは価格
的に"問題外"と言わざるを得ず、何より操作性以前に撮影作業
そのものがセンシティブと言うか、相当な経験と画に対する美観
を求められる事が解っただけであった。
とは言うものの、LX3を候補としている時点でライカを考えるあたり、
単なるブランド信仰といわれてしまいそうであるが(苦笑)。



 S640はトータルバランスに優れているが、決定的なポイントが
無い優等生である印象が強い。F値は2.7とコンデジとしては平均
的ではあるが、その分ISO感度の上限が高めに設定されている。
これに伝統あるニッコールレンズの信頼性という組み合わせは、
正に優等生と呼ぶに相応しい。
 DSC-TX1はレンズがカールツァイスである。やはりカール
ツァイスのブランド名は魅力で、TX1はマクロも1cmまで接写
が可能というのは私にとってポイントが高く、AFもフレキシブル
で起動時間も同じSonyのWX1より0.4秒早い。最もマクロ撮影
は私の場合室内が主である上、こちらはD70があるので、特に
TX1のマクロ機能に拘る必要は無いと言える(Tamronのマクロ
レンズは諸事情により休眠中だが)。それにレンズの直径が
見た目に如何にも小さく、F値も3.5と暗い。
 WX1のSonyGレンズは5群6枚で、非球面5枚の構成になって
いる。さらに液晶画面でのインフォメーション機能が充実しており
直感的に使い易い。起動時間はTX1より0.4秒遅くても、その分
起動後のオペレーションは素早く行え、列車撮影時のスナップ
を目的とした場合、WX1のほうが大きな説得力を持つかと思わ
れる。ちなみにF値は2.4だ。
 PowerShotS90はコントロールリングの存在が大きい。この
リングで各種AE機能やISO感度、ズーム等が制御できるのが
素晴らしく、マニュアルによる撮影機能が充実しており、まるで
プチ一眼のようだ。6枚絞り羽レンズのF値も2.0とコンパクト
デジカメとしてはとても明るいが、Sonyに比して大柄で若干重く、
撮影時のホールド感に不安を感じさせる。バッテリーの持ちも
イマイチであるようだ。そして何より、価格的にWX1より1ランク
上なので、その価格差分のメリットがあるか否かが重要だ。
 S90と同じクラスであり、正にライバル機たるPanasonic
のLUMIX DMC-LX3もかなり心惹かれるカメラである。レンズは
ライカブランドで、マクロも1cmまで寄れる上にF値も2.0~2.8
と明るい。どちらかと言うとS90よりは広角寄りのセッティング
でカメラとしての質感も高いが、S90より約60g重く、そのデザイン
は気軽にポケットに突っ込むには向いていない。何よりレンズ
ガードが外付けキャップなのは戴けない。


 今回はあくまでサブのコンパクトとして、HDビデオを補完する
のがその役目である。無造作にポケットに突っ込んでおき、
素早く気軽に撮影出来なければならないのだが、造りという
意味で言うと、小ぶりでF値の明るいWX1は全体の質感こそ高い
ものの、物理的なInterface部分の造りは(S90に比べ)少し華奢
な印象は否めない。特に電源とシャッターボタンは顕著で、その
手触りは個人的に不安を感じさせるが、S90はかなりしっかりと
した造りになっているように思う。
 しかし、S90は今時のコンパクトデジカメとしては些かボディ
全体が大きく、これはこれでポケットに気軽に突っ込めるサイズ
とは言い難い。その上ボディ全体のホールド性が悪くて滑り易く、
ちょっと油断すると落としてしまいそうだ。
 DMC-LX3はサイズそのものはS90とあまり変わらないのだが、
いささか"凹凸"があり、重量もそこそこあるせいか、私的に
アクティブな用途には向いていないように感じる部分がある。
確かに明るいレンズは魅力だが、LX3は"一眼は使えないけど
一家に一台のちょっといいコンパクトデジカメ"といった感じ
であろうか・・・。
 そして何より一番大きな問題として、S90とLX3はその他の
候補より、価格帯が1ランク上であるという事実であるが、その
プチ一眼的機能を考えれば、ハイスペックコンパクトとして
相応な価格であると言える。


 結果的に、カメラとしての面白さとユーザーInterfaceの使い
易さ、画像解析エンジンの出来という理由から、私はS90を購入
した。その他として、かつてA-1に憧れつつも、何故か今まで
Canonのカメラで撮影した事が殆ど無かったと言うのも、S90に
惹かれた理由であると思う。
 造りそのものはLX3の方が高級感と剛性を感じさせるのだが、
その高級感と重さがむしろ屋内向きに思える。それにひきかえ、
ボディに余分な凹凸が無く、外からの衝撃に対する破損の可能
性が低いS90の方が屋外向きに感じられる
(あくまでRaist個人の感想である)。






 純粋に写真撮影を趣味とする人なら、コンデジ1台で全てを
賄う事はあり得ないし、別に一眼デジカメを高い確率で所有
しているはずだ(私もメインの一眼はNikonD70)。コンパクト
デジカメは、あくまで"咄嗟にポケットから出して撮影する"
だけのToolである。
 少々乱暴に結論付けてしまうと、取り立てて写真撮影に
拘らない人たちが、普段のスナップ撮影を目的とすならば、
売値20,000円前後の今時のコンデジは何を買っても然したる
違いは無いと言える。あとはデザインが気に入るか否かだ。



 
 今回の北陸乗車はHDR-XR520VとこのPowerShotS90を携行し、
静止画は全てS90を利用するつもりである。操作方法に慣れるため、
最近はよく一緒に外出し、出勤時にも持ち歩いて帰りに夜間撮影
などしているのだが、やはりホールド性の悪さは感じるところである
ので、とりあえず物理的な安全は付属のものではなく、もう少しタイト
なリストストラップを使う事で確保している。

 現在S90の購入に一歩踏み出せない人たちに、私は"買って
間違い無いコンデジである"と言う事に迷いは無い。しかし一眼
の操作経験が無い人には、S90のこれら機能は余分であると
言えなくもない。あと、手が小さい小柄な女性は、一度店頭で
実機に触れてみる必要があるだろう。




 Canon PowerShotS90。個人的に今回の買い物は大正解で
あったと思っている。


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