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福(蝠)を呼ぶ縁起物 [アクセサリー(シルバー等)]

 これはM.G.C.というブランドのペンダントである。チェーンは別途
自分で用意した。シルバー925のチェーンであるが、この程度の物
ならば、シルバーショップで意外と安く入手する事が出来る。


pnd.JPG
M.G.C.ツインバット/RCZペンダントトップ
何か石が奥に入ってしまっているが(汗)。
落とすか磨いた時であろうが、このphotoを撮るまで全く気づか
なかった。。。

 赤い石が入っているので、黒いタンクトップやシャツに合わせ
ると相性が良く、1年を通して使いやすい。何より赤は私にとって
ラッキーカラーでもある。
 光の当て方によっては裏側の模様が浮き出るとの事だが、胸元
に下げていると光が透過しないので、結果的にその様な効果は全く
無いってのはご愛嬌ってコトで(笑)。
 

 ちなみにデザインされているのは蝙蝠である。"鳥なき島の蝙蝠"
等と言われるように、蝙蝠は日本においてあまり良い印象の無い
動物である。特に家蝙蝠はその糞尿によりダニ等が発生するため、
近年においては特に嫌われるようだが、家蝙蝠は蚊等を捕食する
ため益獣としての側面を持つのもまた事実である。
 かつて蝙蝠が家に住み着くのは縁起が良いとされた時代もあるの
だが、西洋における吸血鬼等の不吉なイメージが広まったせいか、
日本古来のイメージが薄れてしまったようで、西洋文化の流入と
共に忌み嫌われるようになったと言う意味では、シャレコウベに
対する考え方にも通じるものがある。

 ちなみに家蝙蝠の糞であるが、昆虫食の糞であるため窒素を多く
含み、大変良い肥料になるそうで、やはり日本における農耕文化と
言う意味では、蝙蝠が多く住む事を"縁起良し"とした事に説得力を
感じる。


 中国でも蝙蝠は縁起が良いされている。蝙蝠の"蝠"が"福"と似て
いるだけではなく、発音も同じく"fu-"であるという事だ。それに蝙蝠
は多産な哺乳類でもあるため、子孫繁栄の象徴でもある。

 それはそうと、高級な中華料理に"蚊の目玉のスープ"があるが、
この蚊の目玉は蝙蝠の糞から採取するそうで、目玉は消化されない
ため、容易に手に入るとかなんとか。実際は蚊ではなく、ただの
小エビに過ぎないという話しもあるが、この蚊の目玉は"夜明砂"と
いう実在する漢方薬なので、元来このスープも薬膳に分類される
もので、よく噂される高級料理ではないのが現実なのだろうと私は
推測している(進んで口にしたいとは思わないが・・・)。


pndring.JPG

 シャレコウベのリングにコウモリのペンダント。ある意味無敵最強
と言えるのではないだろうか(笑)?


しゅぼっ [アクセサリー(シルバー等)]

 というわけで、今回はzippoであるが、少なくともこのzippoを
使うつもりは全く無かったりする(笑)。


zippohokuriku.JPG
北陸zippo EF81(限定受注生産品)
同時に能登ver.も発売されていた。


 EF64の青ver.もあったので、2つ購入しようかとも思ったの
だが、結局はEF81の赤のみ購入した。初めてのブルートレイン
乗車として北陸に乗ったのは以前のblogに記した通りだが、
やはり金沢から乗車したせいか、私にとって北陸というと赤い
機関車EF81の印象が強いせいもあるだろう(かつては上野口も
EEF81であったし)。どうせ使うつもりは無いので、2つ購入する
事までも無いと思ったせいもある。
 能登ver.は純粋にzippoとしてのデザインが私の感性に来な
かったので購入を見送った。プレミア狙いで購入する程、私は
"お利口さん"ではないのだ(爆)。

 普段使いのzippoは別に持っているので、このEF81北陸zippo
はあくあで記念の品として所有するつもりで購入した。シリアル
No.が入っているのだが、私のNo.は意外なほど若い。購入決断
の"クリック"をしたのは締め切りの前日だったので、注文順に
シリアルNo.が決定される訳では無いようだ(2桁なのだがそれ
でもかなり若い)。最も私が想像しているより売れなかった
可能性もあるのだが・・・。


zippocoin.JPG
普段使いzippo
これは外で使っているラッキーコインzippo。オプションで裏に
ネームを入れてあり、貼ってあるコインは生まれ年製だ。


zippolum.JPG
自宅専用zippo
うる星やつらのzippo。さすがに外で使うのは躊躇われる(笑)。
子供の頃、TVアニメはルパン三世とうる星やつらが好きだった。
最も、ラムちゃんよりはこたつ猫と錯乱坊の方が好きなのだが。


 今は自分の生まれ年製zippoの購入を考えている。探せば
2万円程度でプレーンなモデルのデッドストックも珍しくないの
だが、この様なビンテージzippoは普段使いにしても良いのだ
ろうか。そこそこ価値のあるzippoのデッドストックともなれば、
使わずにコレクションしなければ、zippoフリークに怒られて
しまう可能性も考えられるので、それが理由で購入に踏み
切れないでいる。
 最もzippoはライターという実用品であるので、使ってこそ
だとは思うが、真のzippoフリークが不快に思う様ではやはり
使い辛いと言うもので、アメ横に行っても結局は見るだけに
留まっている次第である。



 最近は嫌煙派の勢力が強く、私の様な愛煙家は肩身が狭い。
あらゆる場所が禁煙となり、喫煙可能場所であっても、まるで
悪人を見る様な目で見られる事もある、全くもって喫煙に関し
ては世の中が皆少々ヒステリックですらあると感じてしまう。



 受動喫煙による健康被害は勿論重要な問題であるが、もう少し
愛煙家の気持ちを考えて欲しいと思う今日この頃である。



Burning Blood "SkullRing XIV" [アクセサリー(シルバー等)]

 以前のblogで少し触れたSkullRingが完成したとの連絡が
あったので、早速引き取ってきた。当初の予定より大分早く
完成したのは嬉しい限りだ。


bbskull1.JPG
SkullRing XIV


 このRingは今までのDesigned Skullとは方向性が違う。
ただひたすらに"リアルさ"を追求したものである。

 私も氏の作品に出会って以来、ガイコツに対する見方が
変わり、色々なSkullデザインを気にしているのだが、そんな
中でやはりただただ"リアルな"SkullRingを探していたのだ。
 去年の事だが、SkullRingIXを注文するため、氏の工房を
訪れた際、次の新作はリアルタイプにする予定だと伺ったので、
私はその完成をとても楽しみにしていた。


bbskull2.JPG
上顎の裏側には通気孔があり、裏抜き部分の通気を確保。
これはBurning BloodのRingとしては初の試みである。


 氏のSkullはジュエリーとして高度にデザインされたものが
殆どであるが、それではまるで"それしか造れない"と思われて
しまう可能性がある。そこで氏は己の造形技術とその能力を
証明し、Burning Bloodの名において自身の創造するデザインが、
如何に考えられたものであるかを示すため、この様なデザイン
をブランドのラインナップへ新たに加えた次第なのだ。このRing
は実際の人類学をきちんと考慮してデザインされている。
 氏は人間の頭蓋骨と言う物は、人種や性別、そして年齢に
よって各部にどの様な特徴があるかを熟知しており、そんな
各々の特徴の中から、自身が"最も形とバランスが良く、かつ
アクセサリーとした時に映える"部分を組み合わせているのだ。
勿論、身に着けるアクセサリーとしてのジュエリー的なデフォルメ
がされているので、解剖学上はあり得ない形(弓状骨等)である
との事だが、これ程までにリアルな、まるで医学標本のような
SkullRingは他に無いだろう。何しろ下顎の神経孔や縫合線も
造り込まれているのだから。

bbskull3.JPG

 ある意味において、この様なSkullはBurningBloodのデザイン
とは言えないという見方もあるのだが、この正確無比な造詣は
正しく氏の手による事だけは間違い無く、結果としてこのSkull
Ringは、氏の造形するBurning BloodのSkullRingとして、シルバー
ジュエリーとして存在するに相応しいRingである。




 それでは最後に、氏のblogから下記文書の転載許可を頂いた
ので、創造主たる氏の言葉をもって、今回のblogの締めとしたい。

"良く髑髏のリングのデザインについて良いとか悪いとか言われる
ことがあるが、このリングに関しては好き嫌いは別にしてそう言う
次元の物とは違う。
 世の中にあふれる程豊富な資料があり、それらの形を正確に
把握し、忠実に造形出来る技術を持っていれば誰でも作れる
代物で、オリジナルなデザイン性は全くないといっていいだろう。
もちろん人間の頭蓋骨をデザインしたのは私ではないので、この
リングのデザインについて何か言いたいことがある人は私ではなく
各々が信ずる神様にどうぞ。"



龍の髭 [アクセサリー(シルバー等)]

 DRAGON BEARDは2000年に誕生した日本のスニーカー
ブランドで、日本におけるスニーカーブームの時、若者の足元
が欧米のブランドばかりであった事に疑問を持った事が発端
であるそうだ。


dragonbeard.JPG
DRAGON BEARD モデルD9-215SX(BLACK/RED)


 実はDRAGON BEARDのスニーカーはこれが2足目だ。
DRAGON BEARDは多くが細身のデザインゆえ、1サイズ
上を選ぶ方がBetterであり、最初のシューズで私も1サイズ上
を購入したところ、これが実に私にとってジャストなワイズで
あったため、気に入ってしまったと言う訳なのだ。
 しかもこのDRAGON BEARD、そのデザインから想像する
よりもずっと軽く、きっちりとシューレースを絞める事で実に歩き
易く、かつ疲れ難いときている。


dragonbeard2.JPG
 DRAGON BEARDの所以たる、"龍の髭"を模したデザインがブランド
のアイデンティティを主張している。ちなみに"竜"ではなく"龍"であるのは、
日本で最初にシューズを履いたと言われる坂本"龍"馬に由来する。


 私の2足はどちらもDXシリーズに属するドレッシーなタイプだが、
その他にもプレーンなシリーズであるDO、ちょっとしたディテール
が拘りのDS、レディースのDWシリーズがある。それ以外にも、
季節毎に限定デザインやカラーもあるようだ。
 日本発のブランドだが製造は他国なので、価格も見た目の割に
はリーズナブルに抑えられている。


 1年を通して使えるだけでなく、ちょっと主張のあるデニムにも合う
スニーカーとして、このD9-215SXはなかなか"履ける"スニーカーだ
と思う。

 

Burning Blood, Designed Skull. [アクセサリー(シルバー等)]

 Tシャツを2枚ほど購入した。以前に"画竜開眼!"のタイトルで紹介
したSkullRing。それをデザインしたTシャツである。

■画竜開眼! [アクセサリー(シルバー等)]

 自室内でTシャツ全体を写せる環境がちょっと難しかったので、その
プリント部分だけである事をご容赦頂きたい。


bb_t_b.JPG
B_Type

bb_t_c.JPG
C_Type
立てているのは当然だが"中指"では無い。

bb_t_c_back.JPG
C_Type(Back Side)
ちなみに一番売れているのはC_Typeとの事だ。


 2枚購入したのだが、これがかなり主張のあるデザインで、特に
C_Typeはこれ1枚で近所のコンビニへ行くのが少し躊躇われる
程だ(うちのご近所は保守的な人が多い(笑)。



 今までこのDesigned Skullに関しては、何処で購入したのか私の
blog内で全く触れなかったのだが、このTシャツを公開した事で、
恐らく殆どの方は分かってしまったか、もしくはgoogle等での検索
が可能になったかと思う。
 先述のSkullRingを含め、このDesigned SkullはBurningBloodと
言うブランドの品である。都内某所に工房兼ショップがあるのだが、
所謂"ShopBlog"と呼ばれる形での情報公開はしておらず、ここの
マイスター氏の個人Blogや、ごく一部の取扱店にて商品情報が
展開されているに過ぎない。

 このブランドは、基本的に氏が一人でデザインや製作を行って
いるため、欲しい品があっても直ぐに入手する事は非常に困難だ。
私も毎回氏の工房まで出向き、製作をお願いし購入している。実は
今回のTシャツも、新作のSkullRingを注文する気満々で見に行った
折に購入したのだ。新しいTシャツが完成した事は知っていたので、
このTシャツを買うのが今回の目的であったとも言えるのだが・・・。

 今、氏はあるブレスレットの製作に追われており、私のRingも
完成はまだ少し先である。おそらくGW明けになるだろうが、それ
でも氏の作品を入手する度、いつも"待ったかいがあった"と感じる
のは、私だけではない。氏の作品を所有するオーナーは、全員が
この"BurningBlood"の作品に、それだけの価値を見出している人
たちばかりなのである。



 今回、私のBlogでこのBurningBloodの名前を出したのは、少し
でも氏の営業活動に役立つのではとか、そのようなおこがましい
事を考えた訳では決してない(私如きはまだまだそのように偉そう
な事を言えるだけの審美眼は無いと思っている)。
 ハードなのに上品。そしてクールで洗練された氏のデザインを、
多くの人に知ってもらい、そして知った人自身の価値観を持って、
氏の工房に自ら足を運ぶか、メール等で直接コンタクトをとって
欲しいという思いからである。
 勿論BurningBloodのデザインはSkullだけではなく、和をモチーフ
にしたものも存在するので、興味のある方は色々とネットで調べて
みるのも良いだろう。



 兎に角、何時になるかは分からないが、新作のRingが私の手元
にきた際は、改めてこのBlogで紹介させて頂くので、これを機に
BurningBloodのデザインに心惹かれた人は、是非とも期待していて
欲しい。


CoolでLoudな"CRUMPLER THE BARNEY RUSTLE BLANKET" [アクセサリー(シルバー等)]

 と言う訳で、THE BARNEY RUSTLE BLANKETをまた購入して
しまった。今回はネイビー/ブルーである。


crampler1.JPG


 レッド/イエローのポップなカラーリングは何とも個性を主張
して良いのだが、これからの季節、ちょっと暖色系は主張が
過ぎるかとも思い、寒色系も持っていて良いかと考えた次第
である。勿論、購入したのはクランプラー銀座だ。


crampler2.JPG


 そして、今回もまたもやthirsty(XL)を2つ購入。これで
私のCRUMPLERは、ポーチも含め8つになってしまった。


cramler3.JPG


 メッセンジャーバックは、本来自転車乗りのバッグで
あるのだが、ストラップを長くとりショルダーとして利用
しても、実に機能的である。
 このBARNEY RUSTLE、A4サイズの書類や雑誌を
横にして入れる事が可能だ。さらに見た目以上にマ
チがあるため、その外観から想像する以上に収納力
がある。




 CRUMPLER。すっかりお気に入りである。これで秋口に
なったら、おそらくTHE WESTERN LAWNあたりも購入して
しまうのだろう(苦笑)。


タグ:CRUMPLER

"Cool&Loud"なBag [アクセサリー(シルバー等)]

 最近のお気に入りで、本来はカメラバッグなのだが、中の仕切り
を取り外し、DayBagとしても使っている。
 カテゴリー的には"日々雑感"の方が良いかとも思ったのだが、
そのデザイン性に鑑み"アクセサリー"とした。


c7md.JPG
CRUMPLER 7Million Dollar Home(オリーブ×レッド)
このグリーン、主張がありながら落ち着いた色合いで、まさに
"オリーブなグリーン"である。赤が程よくアクセントになって
いるのがまた良い。


 確かに普段使いとしては些か大きいのだが、私は買ったものを
別に持つ事はせず、全て一つのバッグに入れたい人間なので、
この7Millionのキャパシティはとても頼もしい。
 ただ、外部にポケットが無いのは少し不便だったので、同じく
CRUMPLERのthirsty(ポーチ)をサイドのベルトループに装着し、
タバコや携帯を入れている。

ctXL.JPG
thirsty AL(オリーブXL)


 このthirsty、ちょっと他には見られないデザインのポーチで、
S90用にLサイズのレッドも購入してしまった。S90にジャスト
サイズなので、別にカラビナを付けて利用している。

ctL.JPG
thirsty AL(レッドL)



 CRUMPLERはオーストラリアのメッセンジャーバッグで、その歴史も
まだ若いブランドである。Maid in Chinaだが、品質管理が行き届いて
いるのだろう、縫製はかなりしっかりしており、インビスタ社製コーデュラ
ナイロンも実に発色が良く、その生地は厚く質が高い。
 この7Million Dollar、デザインがカメラバッグらしくないので普段使い
にも良いのだが、その頑健な造りが気に入ってしまった。デザインも
なかなかポップなものが多く、もう一つ普段使い用にメッセンジャーを
購入しようかと思っている。


 カメラバッグとしての使い勝手だが、フラップを止めるベルクロを
隠す事が出来るのは個人的にポイントが高く、カメラの出し入れが
とてもし易いのだ。そしてキャパシティも18-200を装着したD300Sと
60mmマクロ、さらにSonyのHandyCamをいれてもまだ余裕があり、
実に頼もしい。バッグ自体も単体で1.1kgと軽く、機動性も問題無い。
 短所としては、既に他のblogでも触れられている通り、内部仕切り
のベルクロである。このベルクロ、品質が低いとは思えないのだが、
取り外しをする度に黒いカスが内部に残ってしまうのだ。精密機器
であるカメラを入れるバッグとして、これはかなり致命的と言える。
 他には三脚の持ち運びが不便である事だろうか。これに関しては
三脚バッグを工夫し、サイドのベルトに何とか取り付けられないか
考えているのだが、如何せんCRUMPLERのデザインが洗練されて
いるがために、下手に三脚をぶら下げると何とも野暮ったくなってしま
うのが困りものなのだが、それら欠点を差し引いても、この7Million
はとても魅力的で優秀なカメラバッグと言える。
 ちなみにこのMillion Dollarシリーズ、サイズはこの上に8があり、
下は5と6がある(8の上にBRAZILLION DOLLARというモデルも
存在する)。

 

 カメラバッグならずとも、何か街歩き用のDayBagを探している
人は、ちょっとCRUMPLERを考えてみてはいかがだろうか?
 

タグ:CRUMPLER

物語を感じさせるシルバースカル [アクセサリー(シルバー等)]

 下あごの無いタイプで、全高は約4cmとなかなかに大柄なスカル
リングである。



Atelier Shima.JPG
Atelier Shima Weathering Skull Ring



 このブランドは海賊をモチーフとしたシルバーアクセサリーを
展開しているのだが、このリングは一見したところ、海賊との
関連性は見いだせない、ただの"スカルリング"である。
 しかし、このリングをAtelier Shimaのサイトで見た瞬間、その
訴えるような表情に惹きつけられてしまった。何か達観したような、
それでいて生者に何かを強烈に訴えているような・・・。



"財宝が隠された宝島を探す航海の途中で力尽き、長い年月を
経て風化した海賊達の亡骸をイメージしたリングです"。
*Atelier Shima 商品紹介ページより


 世を捨て、海賊として生きてきた男の末路。おそらく彼は自分の
人生を理解していただろう。そして誰にも知られず、朽ちていき、
それを誰も気にかけてくれないであろう事も。
 でも、それは自分で選んだ生き方なのだから、その日その日が
エキサイティングなら、それ以外の生き方なんて考えられなかった。
そして彼は、物言わぬ骨となってしまった。勿論後悔なんてしては
いない。最高に楽しい、男らしい生き様であったと。

 しかし彼は、もっと穏やかで平凡な生き方もあったのではないだ
ろうか、海賊として多くの人たちを不幸にし、そして人としてのモラル
に反する事も数え切れない程してきた。その末路がこの有様。誰も
自分の事など思い出してくれない。自分という人間が生きていた事
を知る人も、もはやこの世界に一人も居ない・・・。



 本当は寂しいのだろう。人が住まない南海の孤島で、誰にも
知られず、一人寂しく骨になってしまった事を、心の何処かで
後悔している。


 このリングから、私はそんな物語を感じてしまう。Atelier Shima
のデザイナー氏は、紛れもなく"シルバーマイスター"と呼ぶに相応し
い人だと思う。

 

Art Nouveau SkullRing [アクセサリー(シルバー等)]

 この作品はスカルリングの表現と、その可能性を広げた
傑作である事は間違い無いだろう。


Venus Skull.JPG
RAT RACE VenusSkullRing L


 RAT RACEというブランドのスカルリング。とにかくその
髪の表現が秀逸で、アール・ヌーヴォー的曲線を取り
入れた、流れる様な曲線と巧みな燻しの入れ方は、
今までのスカルデザインとは一線を引いた世界である。

 デザイナーのRat Gjo氏が、自身で納得のいくスカル
デザインを具現化する為に1997年に起こしたブランド、
それがRAT RACEである。このVenus Skull Ringを
初めて見た時、その流れる髪のデザインに驚いた。


 このリングを初めて見たのは、シルバー関係のwebサイト
であった。作品名とブランド、そして扱っている販売店を調べ、
都内のショップまで見に行ったのだが、実物は想像していた
よりもかなり細かい印象の造形作品で、想像していたよりも、
随分小さく纏まっていた。パッと見ではスカルデザインである
事が分からず、何かゴチャゴチャとした流線系デザインの様
に見える。
 ある日、デザイナーのRat Gjo氏が美術館で髪の長い女性
の後ろ姿を見かけ、それがこの作品のインスピレーションになった
と言う事で、何でも銀河鉄道999のメーテルがそのモチーフである
との噂もある。現在のRAT RACEでは、このVenusシリーズの
バングルとペンダントヘッドもラインナップされており、これがまた
かなりの存在感を主張する作品になっている。




 このような品に限らず、良くできた物というのは、写真だけでは
実物の大きさが分からないものだ。大きいのか小さいのか、背景
が無機的で一色だった場合、その傾向が強く感じられる。特に
焼き物(壺や皿など)は顕著だ。理由として、その細部にわたる
精密さが実際の大きさを脳に判断させ難くしているのだろう。
大きいと思ったら小さい(これは木工品やアクセサリーに多く見ら
れる)、小さいと思ったら大きい(このパターンは陶磁器等の焼き
物でよくある)。
 このリングの場合は前者にあてはまると思うのだが、私個人と
しては、何かそれ以外の要素もあるように感じられる。理由は
分からない。ただ純粋にRat Gjo氏の造形能力によるものか、
はたまた私の造形作品に対する審美眼の未熟さからくるもの
なのか。とにかく、このリングはその形になったアイデア以外の
物理的要素が存在している事だけは確かだと思っている。



 このリング、実際に身につける事は殆ど無いのだが、決して
気に入らないという訳では無い。Rat Gjo氏の手で仕上げら
れたこのリングは、私にとってスカルデザインを見る上で、ある
種の分界点であると同時に、純粋にシルバーアクセサリーの
分界点でもあると言える。

画竜開眼! [アクセサリー(シルバー等)]

 故事成語として、正しくは"画竜点睛"である。

 目を入れる事で、途端に生命力や存在感を感じさせる
ようになる。このSkullRingは正にそれで、精気に満ちた
生気を感じさせる。
 例えば、身近な所では達磨がそうである。他にも大仏
の開眼供養や、かのモアイ像もかつては目が入れられて
いたと言う事だ。目を入れるという行為は、その物に生命
を与えると言う事なのである。


skullringruby2-1.JPG
Skull Ring TYPE IX (with RubyEYE)


 このリングは、先だってのJudgment Ringと同じマイスター氏
の作品である。このSkullは氏のブランドにとって"顔"とも言える
デザインで、シルバーファンやSkullファンの人ならこのRingを
見るだけで、私があえて氏の名前やそのブランド名を出すまで
も無い程に知られた存在だ。
 それにしても氏の仕上げは恐ろしい程完璧な鏡面である為、
非常に写真が撮り難い。実物は繊細で優雅な線と面で構成さ
れ、実にノーブルな雰囲気なのだが、完璧に鏡面処理された
表面に、自室のデスクライトやらが写り込んでしまい、私の
撮影技術と環境では、どうも実物の素晴らしさを伝えきれな
いのが非常に残念だ。
 上の画像はせめてもの悪足掻きで、若干コントラストを強め
にし、その鏡面処理されたシルバーのキラキラ感を協調してみた。

 目に入っている赤い石はオプションで、注文時に指定する。
本来、この TYPE IXに石は入っていない。
 他の色を希望する場合、氏に相談と言う事になる。私も最初
はグリーンかブルーを考えていたのだが、結局はレッドにした。
何よりレッド(とイエロー)は、私のラッキーカラーでもあるからだ。
下の画像は若干アンダーの素直な露出で撮影したのだが、目の反射
具合が上の画像より上手く撮れている。

skullringruby.JPG

どちらの画像を使うか迷ったのだが、折角なので両方載せる
事にした。これら2枚のphotoを持ってしても、このリングの
素晴らしさを伝えきれないのが非常に悔しい。


 このリングを初めて目にしたのは、Judgment Ringの実物
を見るため(結局そのまま注文した)、氏の工房を初めて訪れ
た時だった。
 そのサイズもさることながら、ハードで強烈な存在感は
圧倒的なのだが、決して見る者に嫌悪感を与える事なく、
むしろシルバーである事からくるノーブルな雰囲気すら
感じさせ、純粋にカッコイイと思ってしまった。
 邪気の無い年齢の子供、特に男の子というのは、得てして
"ガイコツ"が好きである事が多い。このSkullデザインは、そんな
感性を大人向けのジュエリーへと昇華させ、見事に具現化して
いるのである。

 目にセットされている石であるが、これは一度仕上げたリング
の瞼をわざわざタガネで開いてセットしている。つまり接着剤で
後付けしたりしたものではないのだ。当然だが、爪楊枝でつつい
てもグラつく事など決して無い。それに石が無い状態でもデザイン
として完成されているため、そもそも石をセットする事を前提
としたデザインでもない。
 しかしこのリング、石を後付けしているからと言って、決して
石が飛び出た、所謂"出目金ドクロ"にならないのだから素晴らしい。

 以前はカット数の少ない半球タイプの石を、なんと完成した
リングの目に穴をあけ、裏側からはめ込むという方法で固定して
いた。これも相当手間のかかる仕事である。私が初めて見たTYPE IX
のRubyEYEはこのタイプで、光の当て方によっては、目の部分が
光りを透過して強烈な存在感を放っていた。
 しかし、この方法では"指にはめると光が通らない"という問題
があったため、今はカット数の多い石を"前からはめ込む"手法に
変更されている。結果的に、この方が"常に開眼"している様に
見えるのであるとは氏の弁である。


 今回、氏の許可を得る事が出来たので、その作業スペース
の画像を掲載する(一部白飛びしているが(汗)。氏が創造する
作品は、全てここから生まれる。
bb1.JPG

 オーナーの元へと届けられるのを待つ作品たち。これ以外にも、
氏は多くのバックオーダーを抱えており、その多忙さが伺える。
bb2.JPG


 氏が創作するSkullはアクセサリーではなく、もはやジュエリー
を越えたレベルの"作品"であり、その優雅な曲面と、それを見事に
融合する隙の無い芸術的なラインを持つ、このSkull Ring TYPE IX
(with RubyEYE)は、正に"点睛"によって"開眼"されたSkull作品だと
言える。



 画竜開眼。TYPE IXは全く持って素晴らしいデザインのSkullRingだ。
ハードでありながら上品。現時点ではSkullをモチーフとした、単なる
Ringとして捉える事は出来ないジュエリーRing作品であると、私は
断言する事に全く躊躇いは無い。

スカルリング-Judgment2nd Ageing- [アクセサリー(シルバー等)]

 3月11日のblogにあるJudgment Ring。アクセス履歴を見ると、
このblogがコンスタントに閲覧数を上げているのが意外だ。
このJudgment Ringは既に述べた通り、俗にKeithRingと呼ばれ
るSkullRingであるのだが、実は制作者たるマイスター氏の目
から見て、まだ完全とは言えない部分が明らかになってし
まったのだ。


JUDGEMENTRING2.JPG
JudgmentRing 2ndEdit, AgeingVer(&1st Edit)


 かの漢に憧れ、同じSkullRingを求める人間は世界中に存在
する。勿論私もその1人であり、それが理由でJudgmentRing
を入手したのだ。
 当然、このRingを手にした多くの人々は、その喜びから氏に
自分の指にはめた画像や、今まであまり知られていないKeithの
画像を送った訳だが、それら画像を氏が検証していく課程で、
今までハッキリと解らなかった造形部分が明らかになって
いったのだ。だからと言ってそのJudgmentRing1stEditに文句
を言う人も居なかったとの事ではあるが、氏はこのRingを入手
した人達の情熱を考えるにつけ、造形作家としてのプライドと
シルバーマイスターとしての向上心から、1stEditを改修し、より
"完璧なあのRing"を製作するに至った。それが2ndEditなのである。
 氏はこの2ndを製作するにあたり、新たに原型を起こす事は
せず、1stEditの原型を改修したのだ。ちなみに3月11日のblogに
あるJudgmentRingは、1stEditのLateVer.、それも最後期のRingで
ある。
 そう、同じ1stでも、氏は新たな造形部分が判明するたび、細か
な改修を加えていたのだ。原型を改修して2ndを製作したのは、
もはや細かな改修だけでは修正しきれない部分が判明した為で
ある。

 KeithのRingを知る人達なら今さら説明するまでも無いのだが、
彼のRingは30年の間にかなり摩耗している。それも通常の使用
状態からは考えられない程で、全体のシルエットはもはや変形
と呼んでも良い程だ。
 彼のファンは純粋に同じRingをコレクションとして所有する
事を望むケースが多いため、当然だが現在の摩耗した状態のRing
を希望する声も多い。そこで氏は、現在の摩耗した状態のRingも
カタログモデルとしてラインナップしている。それが今回の画像、
右側に写っているJudgmentRing 2ndEdit"AgeingVer."だ(左のRingは
3月11日のblogに載せたRingである)。

 このAgeingVer.、別に摩耗した状態の原型がある訳では無い。
何と一度新品状態として仕上げ、そここら数々のツールを用い
てここまで摩耗させると言う、実に手間のかかる作品なのだ。
さらにAgeingの加減に関しても、氏は相談にのってくれる(と思う)。
 KeithのRingはその摩耗が激しい分、年代によって摩滅の
具合が違っている。特に彼のRingがファンに注目され始めた
80年代初頭から後半にかけてと、近年の摩耗具合は比べる
べくも無いほどの差がある。
 80年代初頭は、前歯の跡が比較的ハッキリと見て取れ、上顎
全体もわりと残っているのだが、これが後半から90年頃になると、
前歯の線が"うっすらと"見える程度で、元は前歯があったデザイン
であった事が、良く見れば確認出来る程度にまですり減っている。
さらにここ数年では、前歯は完全にその痕跡が無く、上顎全体
に関しては奥歯が"かろうじて残っている"程にまで摩滅し、目尻
や眉間に至ってはSkullの表情全体の印象が変わってしまう程
に摩耗してしまっている。目つきなどはむしろ"たれ目"の様な
印象を与える程だ。

 今回、私の元に来たJudgmentRing2nd AgeingVer.は90年
頃のAgeing仕上げで、ちょうどRollingStonesが初来日した頃
の状態である。



 1stと2ndの造形上の違いに関しては、敢えて私がこのblogで
述べるような事はしない。氏の技術力と確かな観察眼は、この
Ringを見れば明らかな事であると思うし、このRingを求める
人達からすれば、氏の確かな造形把握能力と、それを具現化
するスキルには、もはや意見する余地など全く無く、全幅の
信頼以外は何も無いのだから。


 JudgmentRingと氏の作品、そして氏の存在を知る事が
出来た事は、私の人生にとって大きな財産である。

神秘性と存在感と [アクセサリー(シルバー等)]

 クロスのペンダント。シルバーアクセサリーのモチーフと
しては定番である。特にこのペンダントは、その神秘的な
雰囲気がとても気に入っている。



フロワティエ.JPG
Froid Tiedeur Prison Livstin-Pendant:L



 このペンダント、なかなか優れたデザインで、その繊細さ
に比して少し太めのチェーンがクロスの神秘性とマッチして
いるが、細いチェーンにしても全く問題無いだろう。この
クロスペンダントは黒との相性が良く、私はTシャツやタンク
トップの上から身につける事が多い。 チェーンは50cm
と60cmを選べるので、60cmを選んでみた。私はどちらか
と言えば細身なので、タイトなシャツと合わせる場合、
50cmかそれ以下でも良かったかと思っている。



 Froid Tiedeurは山梨県に工房を持つ、web通販のみの
ブランドだ。所謂"ドメス系"であるのだが、その作品は
非常にデザイン性が高く繊細で、単にドメス系で括って
しまうのは躊躇われる。Froid Tiedeurの作品群はメッセージ
性も非常に強く、その雰囲気から女性でも違和感無く身に
付けられるデザインも多いかと思う。

 このペンダントはPrison-牢獄-シリーズの作品で、クロス
と時計の文字盤がデザインされている。どこか動きを感じ
させるシンメトリックなデザインが、ちょっと他のクロス
デザインには見られない、上品な存在感と個性を醸し出し
ている。
 Prisonシリーズ以外にも、Froid Tiedeurのデザインには
一貫した共通性が感じられ、特に女性をモチーフとした
デザインの作品が多く、背徳的で負の精神世界を表現して
いる作品がその大半を占めている。



"遠い面影を追いかけて
迷い込んだ迷宮
偽りの時を知らせる鐘の音に
心を囚われて
逆回りの時計に寄り添い
戻らない時を永遠に紡いでいく"
           (Froid Tiedeur webサイトより)




 純粋に銀細工としての出来は敢えて語らないので、その
辺りは私の拙いフォトで判断して欲しいが、Froid Tiedeurの
シルバーアクセサリーは注目に値すると思っている。


スカルリング-Judgment- [アクセサリー(シルバー等)]

ジャッジメントリング.JPG



 私はスカルリングが好きだ。色々と手元に置きたいリングは
あるのだが、如何せんシルバーリングは高価なので、そうそう
買う事が出来ないでいる(それでもプラチナやゴールドに比べ
れば、はるかに安いと言えるが)。

 スカルリングに興味を持ったそのきっかけはKeith Richards
という男だ。知る人も多いかとは思うが、彼はRolling Stones
というROCKバンドのギタリスト。その彼が、79年から30年間も
右手薬指に着けているスカルリング。私も彼の存在にヤラれて
以来20年以上、ずっとこのアイテムが気になっていた


 "彼と同じリングが欲しいなぁ・・・"


 日本では某GFやCPと言ったブランドが"オリジナルキースリング"と
紹介されているのだが、実際に彼の画像のリングを良く見ると、その
リングは尋常成らざる程に摩耗しているとは言え、明らかにCPやGF
とはシェイプが違う。特に眼窩の上から上顎のライン等、PCに落とした
画像を丹念に見比べても、やはりどう見ても別物だ。
 いくらオリジナルは摩耗が激しいとはいえ、GFやCPは、果たして
本当に彼愛用のリングなのだろうかと、常々疑問に感じていた。



 実はKeithRichardsのリング、イギリスのCourts&Hackettという
ブランドが彼の誕生日に贈ったリングで、世界中探しても彼と
お揃いのリングは存在せず、オリジナルはKeithが身につけている
ものただ1つだけなのだ(実際は2つ贈ったらしいが)。その事実を
知って以来、私は事ある毎に、Keithのオリジナルと比べても遜色
の無いスカルリングを探し続けた。

 そして出逢ったのが、この"Judgment Ring"である。

 この"Judgment Ring"は、あるシルバーマイスターの方がKeith
のリングをあらゆる角度から研究考察し、"摩耗する以前の新品
の時はこのようなデザインであったに違いない"と製作したリング
である。
 その完成度は、Keithのオリジナルリングを知る人には改めて
説明するまでも無いだろう。そしてこのリングを製作したマイスター
の方は、自らこの作品を"Judgment Ring"と名付けたのだ。

 そう。このリングの存在に"ジャッジ"を下すのは我々であり、製作
したマイスター本人であり、そして・・・・・・・・・・・。

 このシルバーマイスターの方がシルバーで創造する作品群は、
この"Judgment Ring"に限らず、全て"本物"なのだ。



 休日は寝るときも入浴の時も、私の右手にあるこのスカルリング。

 私がジャッジを下したのは、このリングではなく、私自身の価値観
なのかもしれない・・・。
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