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手作りとコストと音質と [音楽(ギター)]

 今回はギターのケーブル、シールドである。

ギターケーブル.JPG
BELDEN9395 & SWITCHCRAFT & kester 44


 今年の3月8日のblogに記したエフェクターボード(↓)で
あるが、A/Bboxからチューナーに接続しているシールド
以外は全てお手製である。
エフェクタ.JPG




 エフェクターボードを見れば分かるように、このサイズ
に全てのエフェクターを収めるにあたり、私にとって市販
の接続用ケーブル(パッチケーブル)では長すぎるのだ。
 市販のパッチは殆どが30cmか15cmであるため、この様に
小さいスペースに利用するには些か長すぎる。さらにFullTone
とBluseDriverの接続部分と、雷雲とMAXONの接続には、市販
のLLプラグタイプではプラグの向きを180度回転させる必要が
ある。市販の短いパッチを捻ってしまうと、パッチ本体や
プラグの接続部分が断線してしまう可能性も高く、何より
パッチケーブルをこれだけ揃えると、そこそこの価格に
なってしまう。
 この手のケーブルは、所詮プラスとマイナスをプラグ内部
の端子にハンダ付けしてあるだけで、特別な加工や工作が必要
な訳では無い。ならば自分で作ってしまえば良いと思ったのだ。
 web等で調べてみると、特段電子工作の知識が必要な訳でも
無く、やはり簡単なハンダ付けで製作可能である事が確認でき
たので、特に悩むでもなく自作する事に決めたのだ。


 プラグとハンダはSWITCHCRAFTとkester44が定番らしいの
だが、問題はケーブル本体である。
 未加工の生ケーブルであるのは当然なのだが、種類が多く、
自分好みの音質に近いケーブルを、web上の文字情報だけで
選択するのに時間がかかってしまった。メーカーは大定番
なのでBELDENに決め、さらにそのBELDENでも、どのケーブル
にすべきかで迷ってしまった。
理想は全てのケーブルを試す事なのだが、私は全種類を購入
して、一度試してから決定するほどのブルジョアな人間でも
なく、はたまたプロとしてスタジオレコーディングする訳でも
ないので、これまたweb上でその音質を調査したのであるが、
私なりに違いを纏めると、、、

・8412
  ドライブさせた時の太いトーンがパワフルなソリスト向き。
  ハイポジションの音は苦手。レスポールとマーシャルで
  バリバリ弾く人に向いている。とにかくロックでパワーを
  求める人に。

・9395
  コードの鳴りが良く、全ての音域でハイレベル。ただ
  ドライブさせて一歩前に出る音は8412に負ける。
  ストラトに良く合い、バッキングメインの人向け。クリーン
  でもドライブでも問題無い、優等生なオールラウンダー。

・9778
  兎に角素直。音質はギターとアンプに依存するため、
  機材を選ぶ。エフェクターやアンプによって音が全く
  変わってしまう。機材のテストやエレアコ向き。
  このケーブルの後だと、9395の音はかなり"しっかり"
  している。



 私のメインギターはリンディのPUを搭載したテレキャスな
ので、アンサンブルに埋もれにくい"ジャリ~ン"としたトーン
を出す。私自身も"オレがオレが"でソロを弾きまくるタイプ
ではないので、コード弾きが素直で、どの音域でも色を付け
ない音を出し、ストラトでもレスポールでも、どの様なタイプ
のギターでも、そのギター特有の個性を素直に出してくれる
(であろうと思われる)9395をチョイスする事になった。

 
 生ケーブル、熱収縮チューブ、ジャック、ハンダ。全て
通販でまとめ買いした。自宅の物置にあったハンダゴテは、
通電しても全く熱を持たない(つまり壊れてる)ので、これ
だけ仕事帰りにハンズで購入した。
 実際の製作だが、思っていた以上に簡単である。生の
ケーブルの被膜をニッパーで剥き、先を捩ってジャックに
ハンダ付けするだけだ。そこに熱収縮チューブを被せ、熱を
加えて収縮させるのだが、webの情報通りドライヤーを使うと、
これがなかなか縮まらない。それに1000wのドライヤーを使い
続けると電気代もバカに成らなので、途中からZIPPOを使って
収縮させた。こちらの方が圧倒的に効率的である。

 コストの面でも、自作は有効な手段である。パッチの
価格を知っている人ならば、ジャックと生ケーブルの
価格/mを比べれば、如何に自作がコストパフォーマンス
に優れているか分かるだろう。
 ただ、ハンダゴテ等の工具を持っていない場合、当然
だが初期投資がかかってしまうのは致し方ない部分では
ある。私の場合、利用した通販ショップでハンダのm売り
が無かったため、ポンドで1ロール購入したのが予想外の
出費であった。



 コストと音質。シールドの自作は、これらを両立させる
上で最高の解決策であると思う。

タグ:音楽 ギター
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