天賞堂16番 EF58カンタムサウンド [鉄道(模型)]
16番愛好者として、やはり電気機関車はまず最初にコレを押さえ
なくしてどうしろと言うのか?
EF58直流型電気機関車、もはや説明するまでも無いほどに有名
な電気機関車である。
天賞堂16番 EF58カンタムサウンド
ナンバーはインレタである。148号機をチョイスしたのだが、この
モデルを購入した多くの人は148にしたのではなかろうか。他に
は146、154のナンバーが付属している。146号機は主に山陽で
活躍した罐で、154号機は田端や宇都宮等、主に関東の機関区
に所属し、晩年はEG化され東北上越方面で働いた。
EF58は1946年から製造された国鉄の電気機関車で、所謂旧型
電気機関車に分類される。1948年に一旦製造が中止されたものの、
1952年から製造が再開された。この再開後に製造された機体は、
それまでの古色蒼然としたデッキ付きの車体から一変、先頭部を
絞り込んだ流線型車体の前面には飾り帯を配したデザインとなり、
直流区間のエースとして君臨した。本来デッキのあったスペース
の上にキャブ(運転台)が設置された事による車体限界上の問題で
先頭部が絞り込まれたのだが、当時としては広大とも言えるその
キャブスペースは、機関士から"相撲がとれる"と言われる程に広く
快適なものであった。その後はデッキ付き1次形も新型と同じ車体
に載せ換え、EF58は後継機であるEF65形500番台といった新型
電気機関車登場後も、多くの特急列車の先頭に立ち続けた。勿論
特急列車ばかりではなく、1960年代後半には急行や普通列車等、
直流電化区間では多くの客車列車牽引に従事した。この1950年代
後半から1660年代後半がEF58の最盛期と言えるだろう。しかし
1980年代に入るとEF58は急速に一線から退き、多くは廃車解体
されたが、その高速性能(定格68km/h)とSG装置搭載という長所
を生かし、最晩年は東海道山陽の荷物列車牽引に充てられた。
それ以外にも客車列車を高速で牽引可能な直流電気機関車が
少なかったため、稀に団体臨時の客車列車仕業をこなす事もあった。
これは長距離列車もその殆どが電車化されていた為、国鉄としても
EF58の後継機たる旅客用電気機関車を開発していなかった(と言う
よりはする必要が無かった)のが大きな理由でもある。
EF58の中で特筆されるべき存在は、やはり1953年に日立で落成
した61号機であろう。61号機は、天皇・皇后・皇太后が利用する列車
である"お召し列車"の牽引指定機として製造されたNO.である。特に
その外観で最大の特徴は、車体外周に施されたステンレスの飾り帯と、
亀裂の発見を容易にするため、特別に磨き出された台車周辺であろう。
本来は異常の発見を容易にするためだが、これが装飾的効果を生み
出し、実に気品ある雰囲気を醸し出している。車体色も国鉄の"ぶどう色"
とは違う"ため色"と呼ばれる専用色である。61号機はお召し列車だけ
でなく、イベント列車の牽引にも活躍し、ごく稀に定期列車仕業に就く
事もあった。実際に私も14系座席車の臨時踊り子号を牽引する61号機
を何度か見ている。
ちなみに私はEF5861号機の牽引する12系客車に乗車した事がある。
80年代の話しであるが、品川発のミステリー列車で貨物線を経由し、
目的地は御殿場であった。
その後JRは新しいお召し列車として、2007年にE655形電車を新製
した事で、今までのお召し列車用客車も事実上引退となり、61号機も
その大役から離れ今まで以上にイベント列車等に用いられてきたが、
台車枠に亀裂が発見され、2008年春、正式に現役を退いてしまった。
さて、この148号機は1957年に東芝で落成し、その生涯を東京
機関区で過ごし、1984年に廃車となっている(が東京以前は宮原
に居たとの資料もある)。かつては20系に合わせた特急色の時代
もあったようだ。148号機は東京機関区の中で一番地味なEF58で
あったようで、あまり写真が残っていないようである。晩年はHゴム
化されたが、このモデルは非Hゴムである。webで148号機の画像
を色々と見ていると、1977年のphotoは既にHゴム化されているが、
75年のphotoではまだHゴム化されていないのが分かるので、やはり
1970年代前半の時代情景が考慮されていると思われる。
東京機関区は特急旅客列車を担当していただけあり、148号機
はサロンエクスプレス踊り子の先頭に立って伊豆急に乗り入れた
実績もある。時として上野発ブルートレインの先頭を務める事も
あったようで、"ゆうづる"ののヘッドマークを掲げたphotoもwebで
確認できる(それとも田端に所属した時代もあったのだろうか?)。
それにしても16番は罐ばかり3輌となってしまい、後ろに続くもの
が何も無いのはちょっとナニである。実は天賞堂のカンタムDD51
(お召し842)を予約済みであるので、その前に少々無理をしてでも
何か入線させておかなくてはならず、少し(いや大分)経済的に厳しい
今日この頃である・・・。
なくしてどうしろと言うのか?
EF58直流型電気機関車、もはや説明するまでも無いほどに有名
な電気機関車である。
天賞堂16番 EF58カンタムサウンド
ナンバーはインレタである。148号機をチョイスしたのだが、この
モデルを購入した多くの人は148にしたのではなかろうか。他に
は146、154のナンバーが付属している。146号機は主に山陽で
活躍した罐で、154号機は田端や宇都宮等、主に関東の機関区
に所属し、晩年はEG化され東北上越方面で働いた。
EF58は1946年から製造された国鉄の電気機関車で、所謂旧型
電気機関車に分類される。1948年に一旦製造が中止されたものの、
1952年から製造が再開された。この再開後に製造された機体は、
それまでの古色蒼然としたデッキ付きの車体から一変、先頭部を
絞り込んだ流線型車体の前面には飾り帯を配したデザインとなり、
直流区間のエースとして君臨した。本来デッキのあったスペース
の上にキャブ(運転台)が設置された事による車体限界上の問題で
先頭部が絞り込まれたのだが、当時としては広大とも言えるその
キャブスペースは、機関士から"相撲がとれる"と言われる程に広く
快適なものであった。その後はデッキ付き1次形も新型と同じ車体
に載せ換え、EF58は後継機であるEF65形500番台といった新型
電気機関車登場後も、多くの特急列車の先頭に立ち続けた。勿論
特急列車ばかりではなく、1960年代後半には急行や普通列車等、
直流電化区間では多くの客車列車牽引に従事した。この1950年代
後半から1660年代後半がEF58の最盛期と言えるだろう。しかし
1980年代に入るとEF58は急速に一線から退き、多くは廃車解体
されたが、その高速性能(定格68km/h)とSG装置搭載という長所
を生かし、最晩年は東海道山陽の荷物列車牽引に充てられた。
それ以外にも客車列車を高速で牽引可能な直流電気機関車が
少なかったため、稀に団体臨時の客車列車仕業をこなす事もあった。
これは長距離列車もその殆どが電車化されていた為、国鉄としても
EF58の後継機たる旅客用電気機関車を開発していなかった(と言う
よりはする必要が無かった)のが大きな理由でもある。
EF58の中で特筆されるべき存在は、やはり1953年に日立で落成
した61号機であろう。61号機は、天皇・皇后・皇太后が利用する列車
である"お召し列車"の牽引指定機として製造されたNO.である。特に
その外観で最大の特徴は、車体外周に施されたステンレスの飾り帯と、
亀裂の発見を容易にするため、特別に磨き出された台車周辺であろう。
本来は異常の発見を容易にするためだが、これが装飾的効果を生み
出し、実に気品ある雰囲気を醸し出している。車体色も国鉄の"ぶどう色"
とは違う"ため色"と呼ばれる専用色である。61号機はお召し列車だけ
でなく、イベント列車の牽引にも活躍し、ごく稀に定期列車仕業に就く
事もあった。実際に私も14系座席車の臨時踊り子号を牽引する61号機
を何度か見ている。
ちなみに私はEF5861号機の牽引する12系客車に乗車した事がある。
80年代の話しであるが、品川発のミステリー列車で貨物線を経由し、
目的地は御殿場であった。
その後JRは新しいお召し列車として、2007年にE655形電車を新製
した事で、今までのお召し列車用客車も事実上引退となり、61号機も
その大役から離れ今まで以上にイベント列車等に用いられてきたが、
台車枠に亀裂が発見され、2008年春、正式に現役を退いてしまった。
さて、この148号機は1957年に東芝で落成し、その生涯を東京
機関区で過ごし、1984年に廃車となっている(が東京以前は宮原
に居たとの資料もある)。かつては20系に合わせた特急色の時代
もあったようだ。148号機は東京機関区の中で一番地味なEF58で
あったようで、あまり写真が残っていないようである。晩年はHゴム
化されたが、このモデルは非Hゴムである。webで148号機の画像
を色々と見ていると、1977年のphotoは既にHゴム化されているが、
75年のphotoではまだHゴム化されていないのが分かるので、やはり
1970年代前半の時代情景が考慮されていると思われる。
東京機関区は特急旅客列車を担当していただけあり、148号機
はサロンエクスプレス踊り子の先頭に立って伊豆急に乗り入れた
実績もある。時として上野発ブルートレインの先頭を務める事も
あったようで、"ゆうづる"ののヘッドマークを掲げたphotoもwebで
確認できる(それとも田端に所属した時代もあったのだろうか?)。
それにしても16番は罐ばかり3輌となってしまい、後ろに続くもの
が何も無いのはちょっとナニである。実は天賞堂のカンタムDD51
(お召し842)を予約済みであるので、その前に少々無理をしてでも
何か入線させておかなくてはならず、少し(いや大分)経済的に厳しい
今日この頃である・・・。
タグ:鉄道
2011-04-17 14:43
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コメント(2)
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完全にカンタムの虜ですね(笑 まーた買ったのーすげーな。
しかし58はこの色が一番好きですね。自分は58の記憶といえば数年前に飯田線で走ってたファミリートロッコ号に乗車しまして、わざわざこの色のEF58-157を狙って乗車しました。この他にも茶色の何番だっけか忘れたけどありましたよ。ED42牽引もあったなー、でもやっぱ58は青が好きなんでね。
この58のカンタムはちょっとだけ上越タイプに惚れちゃいそうでしたが、そんな余裕も無くスルーした記憶があります。
by ワイドビュー (2011-04-19 09:08)
ワイドビューさん 毎度です。
16番、ヤバイです、マズイです、危険です・・・。
このスケール感からくる迫力はやはり魅力です。私は悪魔に魂
を売ってしまったのでしょうか(汗)?
天賞堂のカンタムDD51予約済みなのですが、発売がこのまま
順当に(?)延びてくれる事を祈る今日この頃です・・・。
by raist (2011-04-19 22:03)