SSブログ

天賞堂16番 DD51 842お召し カンタムサウンド [鉄道(模型)]

  1月下旬に予約してあったDD51が入荷となったので、早速引き取ってきた。


tendd51_1.JPG
天賞堂16番 DD51 842お召し カンタムサウンド
今回の天賞堂DD51カンタムは貨物用の800番台が中心のラインナップで、
1度に8種類発売された。


 発売された8種類のうち、この842号機のみ、手摺りが金属パーツに
なっており、その他のモデルより3,000円高の価格設定となっているが、
その手摺りの雰囲気が素晴らしく、これだけで雰囲気がグッと良くなって
おり、他のモデルも手摺りを金属性にしても良かったのではと思う。
少々コストがかかっても、価格差以上の効果は歴然だと個人的に思って
いる。サウンドは常務員扉の開け閉め音から始まるのはちょっと要らない
ような気もするのだが、発車時のエンジン音も秀逸である。前回品は
持っていないので比べようも無いが、サウンド自体は全く同じ物である
可能性が高い(若干の修正はあるのかもしれないが)。
 早速簡単な動画をYouTubeにUPしたので、購入を検討している前回品
のオーナーにとって参考になれば幸いである。


tendd51_3.JPG
tenndd51_2.JPG
842号機モデルのみ手摺りが金属製である。チェーンも一体整形ではなく、
ちゃんと鎖になっている。しかし開放テコが半透明なのは興ざめか。

 DD51は昭和37年から53年の長きに渡って製造された、国鉄の幹線用
ディーゼル機関車で、車体中央にキャブを配置した凸型と言う、世界的
にも例が無い形状をしている。
 1000ps級のエンジンを2基搭載したこのDD51、速度はC61型、牽引力は
D51型を上回るよう設計されており、日本全国で無煙化を促進したためか、
その登場初期には随分とSLファンから嫌われた機関車でもある。また形式
によっては重連制御も可能で、旅客用はキャブ内にSGを搭載している。
 他にも寒冷地で使用される機体には、先回窓やスノープラウが装備され
るなど、バリエーションが豊富なのもDD51型の魅力である。
 DD51は初期に製造された機体から徐々に廃車も発生しているが、まだ
全国でその姿を見る事ができる。特に青い車体に星がデザインされたJR
北海道所属の"北斗星カラー"重連運用はその白眉であろう。

tendd51_4.JPG
前回の天賞堂DD51カンタムは窓ガラスが外はめであったが、今回は
内側からはめられているため、随分とスッキリした。ちなみに特定
ナンバー機だが、ナンバーはユーザー取り付けである。輝くステンレス
の煙突も美しい。仕業札差しに塗り残しがあるのは個体差だろうか?


 この842号機は、本来貨物用800番台に属する形式であるが、非電化
区間におけるお召し列車の牽引指定機でもある。EF5861のように生まれ
ながらの"お召し機"でこそないが、非電化区間においては何度もお召し
列車牽引の栄誉に浴しており、1号編成引退後もイベント列車や工臨の
牽引に活躍する、JR東日本にとっては高崎のスターであり、撮影会など
のイベントで他区に貸し出される事も多く、最近ではJR東が復活させた
C61の試運転を補佐したのも記憶に新しいところだ。

 既に多くの国鉄型車輌が姿を消しつつある昨今であるが、一部のDE51
は延命工事を施され、今でもJR貨物では元気な姿を見る事ができる。 
DD51842号機も、その雄姿で末永く我々Railファンを楽しませて欲しい
ものである。

 

IMONカプラー101を16番1/80へ取り付けてみた [鉄道(模型)]

 と言うワケで、ようやく16番の客車を購入した。KATOの12系客車
6輌(プラ製)である。
 そこで前々からの計画通り、早速IMONの傑作カプラーを取り付け
てみたので、今回はそのご報告をさせて頂く事にしようと思う。
 取り付けに関しては、ModelsIMONの井門氏のblogその他を参考に
させて頂き、基本的にはそれらの方法に則るやり方で施工したので、
全ての方法が私のオリジナルでは無い事だけお断りさせて頂く。


 このIMONカプラー、実は日本型HOスケールに合わせた1/87である
12mmゲージ車輌用のカプラーなのであるが、その細密さと造形から
16番1/80に使用しても全く違和感を感じさせない造りである。ただその
造りが12mmゲージの実感的な大曲線の通過に合わせてあるために、
16番1/80車輌ではお座敷レイアウトにおける通過曲線の制限がかなり
厳しいと言わざるを得ない。
 そこで今回、このIMONカプラーを取り付けるにあたり、以下の点を
考慮する事にした。

・KATOユニトラックのR610で推進運転が可能。
・平時の連結面間隔はある程度妥協。

 私の16番運転環境は単線で、最大曲線はエンドウのR750であるが、
先々R600クラスの曲線を導入しないとは言い切れず、多くの16番ゲージ
車輌はR600の通過を下限として設計されている。罐のカプラーもその
点を考慮し取り付けられており、罐側の規格だけに頼ってしまいトレーラー
を安心して牽引できないようでは元も子もない。またジョイント部で脱輪
や脱線した際に、車輌同士の接触を可能な限り避ける必要もある。
 以上の理由から、今回のIMONカプラー取り付けに際しては、引込み
線を想定したのR600クラスの急曲線でも問題なく推進運転が可能で
ある事を絶対条件とする事にした次第だ。


imon1.JPG
IMONカプラー
10輌分で\2,520。この造りでこの価格は非常にお得である。
ちなみに1輌分も販売されている。

imon2.JPG
全部で4つのパーツから成り、組み立ても簡単だ。ちなみに
カプラー本体はダイキャスト製である。10ペア組み立てるの
に初めての私でも30分かからなかった。少々細かい作業だが、
Nのかもめナックル等に比べれば遥かに組み立て易い。

imon3.JPG
KATOのカプラーと並べるとその細密さが良く分かる

 一般的にHOスケールと16番のカプラーはケーディーNo.5が大定番の
お約束として利用されており、このNo.5は取り付けには直径2.0mmの
ネジが利用されている。しかしIMONカプラーは1.4mmを利用するため、
まずこの問題をクリアする必要がある。幸いIMONカプラーは取り付け
に際してスペース的にはケーディーと互換性があり、組み立てたIMON
カプラーをそのままKATOカプラーのスペースに収める事が出来る。


imon4.JPG
まずは車輌から取り外したKATOカプラーを分解。復元用の板バネ
は使わないので取り外し、立っているボスをニッパーで切り飛ばす。
もう後戻りは出来ないが、最悪Assyパーツが別売されているので、
心おきなく(?)やってしまおう!

imon5.JPG
切り飛ばしたボスの跡をリューターで平らにならす。こうする事で
組み立てたIMONカプラーの取り付け時に変な角度がついたりガタ
つく事も無い。

imon6.JPG
水平にした後、裏側この位置にピンバイスで0.9mmの穴を開ける。
本来の取り付け位置(きり飛ばしたボスの裏)は補強リブの丸く
なっている部分であるが、R610での推進運転を可能とするため、
この位置までカプラーを前に出す事になる。

imon7.JPG
ピンバイスで開けた穴に1.4mmのタップを立てる。タップはネジ穴に
溝を切る道具なので、ここでゴシゴシやるのはNG。タップの頭が出る
ところまで、丁寧に回し入れるだけで良い。

imon8.JPG
本来の位置より前よりにネジを通すため、カプラーカバーのネジ穴
を現物合わせでリューターを利用し、前方向に拡げておく。明るい
方を通し見ながら少しづつやると良い。実際はこの画像よりもう少し
前へ拡げる。くれぐれも拡げ過ぎに注意

imon9.JPG
タップを立てた後、1.4mm径で長さ6mmのネジを通し、IMONカプラーを
取り付ける。

imon10.JPG
そのままだと裏側(下側)リブの丸い部分が邪魔なので、この部分を
リューターで削り、ネジ頭がぶつからず6mm長ネジが最後まで通る
ようにする。この画像では少し掘り込んでしまっているが、それほど
神経質になる部分ではない。

imon11.JPG
上をナットでキッチリと止めれば完成。ナットの部分は空間があるので
ナットが車輌床板と干渉する事は無い。この画像で分かるように、IMON
カプラーは若干だが伸縮する構造になっているが、純粋に"伸縮カプラー"
だと思って16番に取り付けると痛い目にあう事になる(と思う)。あとは
元通りに車輌へ取り付けるだけである。
ちなみに正規の位置に取り付けるとリブの丸い部分の厚み分だけネジが
通らないので、ここまでナットを絞め込む事はできないが、その場合で
も6.0mm長ネジで特に問題は無い。


imon12.JPG
妻板に後退角の無い車輌同士の間隔(IMONカプラー)
IMONカプラー交換前の写真を撮り忘れてしまった(汗)。この取り付け
間隔だとR610で推進運転が可能だが、車輌間隔はご覧の通りで、
IMONカプラーの大きなメリットである"実感的な間隔"にはならない。
しかし純正のKATOカプラーに比べるとかなり"らしく"はなっている。
先述のようにIMONカプラーは多少の伸縮機能を有するので、通常
牽引時はそれなりに間隔は空いてしまうが、同時にIMONカプラーは
"遊び"も小さいので、KATOカプラーよりは遥かに好印象である。

imon13.JPG
KATOユニトラックR610での推進運転状態
ご覧の通り、ギリギリで推進運転が可能である。この12系は雨樋が
車端部まで造り込んであり、これが推進時に一番干渉する部分だ。
画像では上下にズレが生じているが、接触しない事は確認している。

 以上がIMONカプラー16番1/80車輌への取り付け(の一例)である。
妻板に後退角がある車輌なら、ボスの位置にタップを立てても問題
は無さそうだが、メーカーによっては幌にかなりの厚みがある車輌
もあり、さらにブラス製の高級品になると、客車(&機関車)の各種
ジャンパ線に干渉する恐れも考えられ、最悪それらのパーツを運転中
に破損してしまう可能性がある。また幌に厚みのある車輌の場合は、
車端部の角より幌そのものが干渉する危険性が大きく、この幌の
方が現実には厄介な問題となるだろう。

imon14.JPG
私は連結器本体を幌の前に位置させた
見ようによっては決まり悪いが、普通に見る分にはアームと
はみ出たカプラーポケットが幌に隠れているのでそれ程気に
ならない。

 上記photoのように、カプラーの連結器本体が幌の外に出ている程度
であれば、殆どの車輌でR610の推進運転が可能かと思われる。ちなみ
に本来の位置に取り付けると連結器本体はほぼ幌の真下に隠れる位置
になる。後退角があり幌も無い緩急車の場合、もっとカプラーを引っ込め
ても良さそうであるが、見る人によってはこの位置はIMONカプラーの長所
をスポイルしていると感じる人も多いだろう。それでも車輌を真上から見た時、
一番突き出た部分からカプラー本体が完全に前へ出ていれば、R610が
存在するレイアウト上では問題無い可能性が高いと思われ、殆どのレール
レイアウトでは大丈夫だろう。実際問題、IMONカプラーはケーディに比べて
もかなり小ぶりなので、少々突き出していても、連結間隔は連結器本体部
が小さい分だけ車輌間隔が詰められるのは事実である。



 IMONカプラーを16番1/80車輌へと導入するにあたり、見た目の実感
優先で急曲線は走行させないか、IMONカプラーを"小ぶりでリアルな
連結器"と捉え、実際の走行における急曲線通過や推進運転時の安全性
を確保するかで、その取り付け位置は変わるであろうし、また編成中
にブラス製で重量のある車輌があるか、また編成全体の重心が前に
あるか後ろにあるかも考慮しなければならないだろう。最も実際の走行
で推進運転するような事は殆ど無いとも言えるので、実際問題としては
あと0.5mmくらい引っ込めても良いだろう。実は正規の位置に取り付け
ると、どうもIMONカプラーはR750の通過そのものが危ないらしく、実運用
上はR800以上になってしまうらしい。
 私として鉄道模型は"走らせてこそ"だと考えているので、今回紹介
した様な位置に取り付けたのだが、どの位置にどの様に取り付けるか、
これは走らせ方も含め人それぞれと言える。このIMONカプラーのリアル
な造形は、それだけでも十分に目を楽しませてくれる。連結させる時の
感触も非常に良く、パッと見は滑りが渋そうだが全くそのような事は無く、
ちょんと当てるだけでカッチリと連結してくれる。(最初期に出荷された物
はダイキャストの整形に甘い部分があり、若干だが組み立て時に摺り
合わせが必要であったらしい。井門氏のblogによると、現在店頭に並ぶ
物は全てVer.3であるようで、摺り合わせ等は全く必要無いとの事だ)。
 
 IMONカプラー以外の選択肢としては、TOMIXの16番(HO)用伸縮
カプラーがある。こちらは本当の意味で"伸縮カプラー"なので、急カーブ
でも心配無いのだが、実は伸縮カプラーがカーブで見せるあの特有の
ズレがどうも個人的には好きになれず、Nならともかく16番クラスの車輌
がS字カーブでウネウネと各車輌をスライドさせる様は、余りにも不自然
である。16番はNよりも実感的な迫力が魅力の大きな部分を占める
(と個人的に思って)ので、やはりカーブの出入り口で車輌の妻板が
横に大きくはみ出るのは宜しくなく、そこは多少連結間隔が広くても
実車同様に編成全体が曲線のRに沿って行儀良く流れる方が私と
しては好ましい。その意味でもIMONカプラー程度の伸縮機能はいざ
と言う時の為の"保険"として丁度良い加減ではなかろうか。
 伸縮カプラー特有のズレはこの際気にせず、あくまで実感的な連結
間隔を求めるなら、中間車は伸縮系で連結面を詰め、機関車との連結
面のみをIMONにする手もある。実際にKATOの12系は伸縮ドローバー
を装備可能(製品に付属)なので、オハにはこのドローバー、フの機関車
連結面にのみ正規に近い位置でIMONカプラーを取り付けるのも選択肢
の一つかもしれない。最もこの場合は機関車側のカプラー取り付け位置
に留意する必要が発生するが、かつての夜行急行を再現する場合、フと
オハを連結出来なくなる点は如何ともしがたい問題ではある。


imon15.JPG
このリアルな造形はそれだけで素晴らしい
しかもこのIMONカプラー、ケーディー#5やKATOカプラーとの連結も
全く問題無い。ちなみに今回のphotoは全てS90での撮影である。


 私的な結論として、このIMONカプラーに関してはまだまだ色々と
取り付け位置を試してみる必要がありそうだ(ってオイ!)。
 今回の更新が16番へのIMONカプラー取り付けを考えている方たち
にとって、少しでも参考になれば幸いである。が、車輌のカスタマイズ
はくれぐれも自己責任において行う行為である事だけはご理解頂き
たく、その点だけは宜しくお願い申し上げる。
 
タグ:鉄道

GW最終日(結局は鉄道ネタ) [日々雑感]

 今年のGWはカレンダー通りであった。毎年これと言って何か
特別なイベントがある訳でもないのだが、それもちょっと寂しい
と思い、今年は少し何かしてみようかと考えた次第で、GWは
都内の模型店を巡ってみた。
 とりあえず最近評判のIMONカプラー101を買ってみたのだが、
これがナカナカな造りである。早速試してみたいのだが、既に
blogに記したようにまだ16番は罐しかない状況なので、IMON
カプラーを取り付けるに相応しい客車を購入してからインプレッション
してみたいと思っている。とりあえずKATOからプラの12系が発売
されたので、是非とも購入したいのだがやはり12系、最低でも6輌
は揃えたいのだが、プラとは言えやはり16番はそこそこの出費と
なってしまうのは如何ともしがたい。



 まず横浜のカツミへ行ってみたのだが、やはりランドマーク内と
いうロケーションもあり、店内は小さい子を連れた親子連ればかりで、
車輌を見ている間も足元を走り回る子供達がぶつかってくるので、
落ち着いて見ていられない有様であったが、小物がそれなりの勢い
で売れており、収益率はカツミ直営店の中では一番高いように見受け
られた。

akaikutsu.JPG
横浜市営バス"あかいくつ号"
みなとみらいから大桟橋、港の見える丘公園を周回する市営バス。
大人100円、子供50円は安い。因みに毎日運行している。

 ランドマークへはJR桜木町から歩いたのだが、流石にGWだけあり
かなりの人出であった。周りは親子連れや友人同士にカップルばか
りで、男1人で歩いているのは私くらいである。桜木町は電車が到着
すると人が溢れ、それが引くと急にガランとしてしまう。そして次の
電車が到着する頃にはそれなりに人が溢れるから不思議である。
京浜東北線の休日ダイヤは実に適正であるのだろう。横浜線直通
の本数が多いのも意外だったが、これは休日ダイヤだからなのだろうか。

sakuragicho2.JPG
桜木町発横浜線直通の205系

sakuragicho.JPG
桜木町駅から横浜方面を望む
ここは高島貨物線が合流する地点でもあるため、横浜方はちょっと
面白い配線になっており興味深い。


 騒がしい横浜カツミを後に、IMON大井町店へと向かい、IMONカプラー
101を購入した。現在IMON大井町店はビルが工事中のため、裏口から
階段を使って入店するようになっている。このIMON大井町店はOJの
レンタルレイアウトがある事で知られているのだが、そのレイアウト
は天井から吊るされているため、知らない人は気づき難い。

imon.JPG
IMON大井町店入り口
IMON各店はよく利用する¥。今はビル工事中のため裏の階段から
入店する。


 外出のたびに思うのだが、喫煙できる場所がだんだんと少なく
なっている事を実感する。ついこの間まで喫煙できた場所が今は
出来なくなっている事もしばしばで、愛煙家にとっては非常に辛い
昨今である。

haizara.JPG
街中にある喫煙場所の灰皿
私の日常行動範囲にある喫煙可能場所は、頭の中でかなり精度の
高いマップになっている。しかしこのタイプの灰皿は薄くて非常
に使い難い。

 街中にはそこそこ喫煙ブースもあるのだが、如何せんそれらの
ブースは狭く、煙草を吸いたい人皆が入れない場合が殆どである。
結果的にブースの外で吸う人が多く、そこで灰を落とし、あまつさえ
吸殻もそこにポイしてしまうのだがら、喫煙場所が少なくなるのも
致し方が無いのかもしれない。ブースに入れなくても、可能な限り
喫煙場所で吸い、携帯灰皿を使うのは愛煙家として当たり前の
マナーだと思うのだが、それすらしない人が多いのは愛煙家として
実に嘆かわしい事だ。


 次に有楽町のカツミに寄ってみた。流石に横浜とは違い落ち着いて
車輌を鑑賞できるのは有り難い。勿論鑑賞するだけでは申し訳ないので、
エンドウのニューシステム線路カタログ&マニュアルと1.4mmのタップ、
0.9mmのドリル刃を購入した。これら工具は勿論IMONカプラー101を
車輌に取り付けるためである。カツミで16番を心行くまで鑑賞した後、
天賞堂へと向かった。


angel.JPG
何を見てるのかな?
あまりにも有名な天賞堂エンジェル。この天使の写真を撮っている
人もかなり多い。

 委託品を扱う天賞堂のエバーグリーンショップは、私にとってまだまだ
敷居が高く、正直言えば品の価値が良く分からないのだが、それでも
審美眼を養うため、近くに来た際は必ず寄る事にしている。ここ天賞堂
ではモリヤマスタジオの16番用ヘッドマークと天賞堂のヘッドマーク
掛けを購入。早くこのヘッドマークをEF58に掲げさせるに相応しい客車
が欲しいものである。


 そんなこんなで、あとの数日はNゲージのメンテナンスに費やし、
私のGWは"鉄分"一色で終わったワケだが、IMONカプラーを取り付け
るにあたり、先ほど1.4M6mmのネジとナットをネットで注文した。
このカプラー、かなり小ぶりなので通過可能曲線のRがかなり厳し
そうで、そのあたりをネットで探ってはみたのだが、これが意外な
ほど情報が少ない。元々は12mmゲージ1/87用のカプラーなので、
16番1/80に装着した時の最小通過曲線は考えてい以上に厳しいよう
である。オハ35等の妻板に後退角がある車輌は何とかなりそうだが、
12系への取り付けにはカプラーポケットを少し前に出す等の工夫が
必要だろう(GW中ギターに触らなかったのは我ながらマズイ。だから
いまだにへタレなんだケドね)。


 今回はGW最終日という事で、相も変わらず個人的な事をダラダラ
と語ってみたところで、今回は結びとしよう。近々でIMONカプラーの
取り付けとインプレッション(人柱?)をしてみたいと思うので、IMON
カプラーの16番1/80への取り付けを考えている方たちにとって少し
でも有益な情報を(たまには)発信できればと考えている(まずは客車
だろって!)。


 ではこのへんで。

時代風景と鉄道と写真と [日々雑感]

 以前に高校時代は写真部であったと記した事があった。当時の
愛機であるOLYMPUSを携え、鉄道は勿論風景等も良く撮り、年に
1回の高写連にも出品していた(が当然入選する事など無かった)。

 鉄道写真を撮る時、いつも余計な物が写らないよう心がけるの
は多くのRailファンに理解してもらえると思う。それら"余計"な物と
は他の車輌であったり人々であったりする。純粋な風景写真として
の鉄道を撮影する以外、Railファンは可能な限り"その車輌のみ"を
形式記録の様な形で残したいのだ。実際に私もそのような撮影に
傾いてしまうのだが、同時にそのような写真は後年になると、実に
無味乾燥であるという事実にも気づいていたが、特にその理由に
関して考察する事もなかった。 数十年後に見る事を考えている訳
ではないし、純粋にその車輌の記録であれば、鉄道写真としては
それだけで十分な意味を持つので、敢えて余計な事を考えて撮影時
に戸惑う方が、結果的に意図した写真が撮れないのである。

 しかし、先日購入した写真集を眺めている時、フト先述の疑問が
浮かんできた。

kikansya.jpg
大木茂写真集"汽罐車―よみがえる鉄路の記憶1963‐72"

 ナンだろう? この写真に刻まれている"瞬間"には何が存在
しているのだろう。疑問と言う程のものではないが、とにかく
この写真集を眺めながら、何となく引っかかるものを感じていた。
 そんな疑問も日常の中に忘れていた先日、部屋に散らばって
いる鉄道関連の雑誌を整理しながらパラパラと眺めていた時、
ある写真に目がとまった。それは2010年の鉄道ファン3月号76
ページ上の写真で、新橋発の東北方面行きの普通列車を、C61
が牽引している写真である。夏の夕方らしいのだが、古い日劇の
建物をバックに、機関士が前方を確認している。写真としては
タイミングが少し遅れており、若干後追い的な構図になっている。
つまり、先から述べているような形式写真としては、やはり100点
満点とは言えない写真なのだ。しかし、この写真には鉄道という
視点を通した"その時代の日常"、つまり"時代風景"があるのでは
ないだろうか・・・。


 鉄道の魅力、それは乗り物としての"動体"であるのは勿論なの
だが、それ以上に生活に密着した"動態"と言う意味合いの方が
大きいのだろうと思う。
 人々の織り成す生活と、それに伴う街の発展。鉄道はそれらを
支えてきたあらゆる物流の根幹である。街が今の姿になる以前
から、鉄路はそこに存在し、街の発展を促し、そしてそれを見続け
てきた証人でもあるのだ。

 何気ないスナップとしての鉄道写真。それはハイスペックな一眼
を用い、気合を入れて神経質に撮影する必要は無いのだろう。私の
愛機であるD300Sは勿論優れたカメラであり、私の心強い相棒で
あるのだが、時代風景としての優れた鉄道写真を撮影するには、
私にとってまだまだ過ぎたカメラなのだと、改めてそう感じてしまう。
 
 これからはもう少しS90にも活躍してもらおう。そしてD300Sで
時代の中の鉄道を切り取れるよう、これからも日々精進を心がけ、
後年の人たちが見た時に、多くの人にとって時代の心象風景と
成り得るような、そんな鉄道写真が撮れるようになりたいと思う。


タグ:鉄道

天賞堂16番 EF58カンタムサウンド [鉄道(模型)]

 16番愛好者として、やはり電気機関車はまず最初にコレを押さえ
なくしてどうしろと言うのか?
 EF58直流型電気機関車、もはや説明するまでも無いほどに有名
な電気機関車である。


ef58_1.JPG
天賞堂16番 EF58カンタムサウンド
ナンバーはインレタである。148号機をチョイスしたのだが、この
モデルを購入した多くの人は148にしたのではなかろうか。他に
は146、154のナンバーが付属している。146号機は主に山陽で
活躍した罐で、154号機は田端や宇都宮等、主に関東の機関区
に所属し、晩年はEG化され東北上越方面で働いた。


 EF58は1946年から製造された国鉄の電気機関車で、所謂旧型
電気機関車に分類される。1948年に一旦製造が中止されたものの、
1952年から製造が再開された。この再開後に製造された機体は、
それまでの古色蒼然としたデッキ付きの車体から一変、先頭部を
絞り込んだ流線型車体の前面には飾り帯を配したデザインとなり、
直流区間のエースとして君臨した。本来デッキのあったスペース
の上にキャブ(運転台)が設置された事による車体限界上の問題で
先頭部が絞り込まれたのだが、当時としては広大とも言えるその
キャブスペースは、機関士から"相撲がとれる"と言われる程に広く
快適なものであった。その後はデッキ付き1次形も新型と同じ車体
に載せ換え、EF58は後継機であるEF65形500番台といった新型
電気機関車登場後も、多くの特急列車の先頭に立ち続けた。勿論
特急列車ばかりではなく、1960年代後半には急行や普通列車等、
直流電化区間では多くの客車列車牽引に従事した。この1950年代
後半から1660年代後半がEF58の最盛期と言えるだろう。しかし
1980年代に入るとEF58は急速に一線から退き、多くは廃車解体
されたが、その高速性能(定格68km/h)とSG装置搭載という長所
を生かし、最晩年は東海道山陽の荷物列車牽引に充てられた。
 それ以外にも客車列車を高速で牽引可能な直流電気機関車が
少なかったため、稀に団体臨時の客車列車仕業をこなす事もあった。
これは長距離列車もその殆どが電車化されていた為、国鉄としても
EF58の後継機たる旅客用電気機関車を開発していなかった(と言う
よりはする必要が無かった)のが大きな理由でもある。

 EF58の中で特筆されるべき存在は、やはり1953年に日立で落成
した61号機であろう。61号機は、天皇・皇后・皇太后が利用する列車
である"お召し列車"の牽引指定機として製造されたNO.である。特に
その外観で最大の特徴は、車体外周に施されたステンレスの飾り帯と、
亀裂の発見を容易にするため、特別に磨き出された台車周辺であろう。
本来は異常の発見を容易にするためだが、これが装飾的効果を生み
出し、実に気品ある雰囲気を醸し出している。車体色も国鉄の"ぶどう色"
とは違う"ため色"と呼ばれる専用色である。61号機はお召し列車だけ
でなく、イベント列車の牽引にも活躍し、ごく稀に定期列車仕業に就く
事もあった。実際に私も14系座席車の臨時踊り子号を牽引する61号機
を何度か見ている。
 ちなみに私はEF5861号機の牽引する12系客車に乗車した事がある。
80年代の話しであるが、品川発のミステリー列車で貨物線を経由し、
目的地は御殿場であった。
 その後JRは新しいお召し列車として、2007年にE655形電車を新製
した事で、今までのお召し列車用客車も事実上引退となり、61号機も
その大役から離れ今まで以上にイベント列車等に用いられてきたが、
台車枠に亀裂が発見され、2008年春、正式に現役を退いてしまった。

ef58_2.JPG

 さて、この148号機は1957年に東芝で落成し、その生涯を東京
機関区で過ごし、1984年に廃車となっている(が東京以前は宮原
に居たとの資料もある)。かつては20系に合わせた特急色の時代
もあったようだ。148号機は東京機関区の中で一番地味なEF58で
あったようで、あまり写真が残っていないようである。晩年はHゴム
化されたが、このモデルは非Hゴムである。webで148号機の画像
を色々と見ていると、1977年のphotoは既にHゴム化されているが、
75年のphotoではまだHゴム化されていないのが分かるので、やはり
1970年代前半の時代情景が考慮されていると思われる。
 東京機関区は特急旅客列車を担当していただけあり、148号機
はサロンエクスプレス踊り子の先頭に立って伊豆急に乗り入れた
実績もある。時として上野発ブルートレインの先頭を務める事も
あったようで、"ゆうづる"ののヘッドマークを掲げたphotoもwebで
確認できる(それとも田端に所属した時代もあったのだろうか?)。


 それにしても16番は罐ばかり3輌となってしまい、後ろに続くもの
が何も無いのはちょっとナニである。実は天賞堂のカンタムDD51
(お召し842)を予約済みであるので、その前に少々無理をしてでも
何か入線させておかなくてはならず、少し(いや大分)経済的に厳しい
今日この頃である・・・。

タグ:鉄道

輪番停電 [日々雑感]

 私の居住地区は輪番停電の実施地区であるのだが、このところ
連続で停電が回避されている。これは私にとって少々意外な事だ。
停電が回避されている最大の理由は、我々の多くが節電に努めて
いるからである。まだまだこの国の民族性も捨てたものではない。

 正直にいえば、首都圏の人たちがこれ程までに節電に協力的で
あるとは思わなかった。街中でも街灯や商店のネオンが消えており、
地下街やショッピングモールも薄暗いが、それで文句を言う人も
おらず、それを良い事に傍若無人な振る舞いをする人も皆無である。
電車も間引き運転され、日中は車内の蛍光灯やエアコンを切って
いるが、それに関しても多くの人たちが納得し受け入れているのだ。
 思い起こせば、いままでこの国を襲った天災の時ですら、日本人の
規律が大きく乱れる事もなく、最低限以上の治安が維持されてきた。
勿論、被災地域ではこの機に乗じた空き巣もそれなりの件数が発生
しているのだが、それが理由で暴動が発生したり、それに巻き込ま
れた死傷者が発生するわけでもなく、人々は実に粛々と前を向いて
歩き始めている。

 被災された方たちに、今の私は"がんばって"等と月並みな事を
言える立場ではないが、それでも物流やインフラの制限に関して
は当然に受け入れ、少しでもそれらのエネルギーや資源を復興
に振り向ける事に関しては、実に喜ばしい事だと考えている。


 よく"島国根性"と言われるが、これは決してネガティブな表現では
ないと思っている。この島国に生きる我々にとって、"島国根性"とは
団結という意味を持つポジティブな言葉なのである。
 海に囲まれ、限られた土地で暮らす我々日本人は、あらゆる意味
で運命共同体であると言えよう。今回の災害にあって、我々はできる
事をしなければならない。それらは人により様々であるが、決して
無駄になる事は無いだろう。

 誰かが言っていた。"なくした物を数えるのではない、残った物を数え
よう"と。今の私には、こんな言葉を言う事すらおこがましいのは重々
承知しているが、それでも今回の大災害に関して、やはり何か少しでも
ポジティブな言葉を、このblogを通して発信したいという思いからである
事をご理解頂きたい。
 

 どれだけの時間がかかるか分からないが、それでもこのまま座り
込んでいる訳にはいかない。皆が出来る事をする。ただそれだけで
良いのだ。そしてそれは、決して難しい事ではないのだから。


天賞堂16番 C58 [鉄道(模型)]

 先日のC62カンタムに続き、私にとって2輌目の16番である。この
C58はカンタムでもDCCでもないアナログDCタイプの模型で、購入した
のは先月下旬であるが、とりあえずナンバープレートを取り付けたので
紹介する事にする。


c58_1.JPG
天賞堂16番 C58標準タイプ(平底テンダー戦前型)
ナンバーは150号機にした。150号機は昭和14年に汽車会社で落成し、
佐倉⇒小山⇒佐倉に所属。昭和44年の廃車までその生涯を関東で
過ごした罐である。取り付けてあったスノープラウは外し、火の粉止め
を装着した。
それにしてもライトケース内のLEDが少々目立っているのはちょっと
ナニな感じである。


 しかしC58とは何ともマニアックと言うか、ある意味絶妙なツボを捕ら
えた商品ではなかろうか。しかもこの製品、DCCレディとなっており、
テンダーの石炭積載部分を外すとNEM652タイプのピンコネクタがあり、
DC用のプラグを抜き、そのままデコーダを挿す事でDCC化する事が
出来る。最もスピーカーの搭載方法は、各自で工夫する必要がある
のだが。幸いクマタ貿易が日本型蒸気機関車のDCCデコーダを発売
しており、その中にはC58用もある。現在販売されているデコーダーは
Ver.3.5で絶気にも対応しているとの事だ。先日のC62でも感じたが、
早々にDCC環境を整える必要性を感じている。

c58_2.JPG
赤丸部分がDC用プラグ。これを抜きNEM652タイプのDCCデコーダ
を装着すればそのままDCC制御が可能になる。手前のフレームは
SL-1用のスピーカーを搭載するスペースで、SL-1アナログ制御用
スピーカーのコネクタが準備されているのが判る。搭載されてい
るSL-1対応基盤はこれほどの物である必要はあるのだろうか?


 C58は昭和13年から昭和22年にかけて製造された蒸気機関車で、石炭
車を連結したテンダー式において、唯一"1C1"の車軸配置を持ち、給水
暖め機をボイラー前上部に配置するなど、D51に似た雰囲気を有するが
それもそのはず、主任設計技師はD51同じあの島秀雄である。テンダー
車の形態から、大きく戦前型と戦後型に分類され、戦前型はテンダー車
の底が平らになっており、戦後の製造からは船底の様にV時になっている。
 大正時代に製造された貨物用の9600形と旅客用の8600形の両方の特性
を持たせた貨客両用の機関車として427輌が製造され、主に千葉と四国で
運用された。特に四国はC58の天下であったという。臨時運用として特急
"あけぼの"を牽引した事もあり、お召し列車の先頭に立った事もある事から、
非常に扱い易く汎用性の高い蒸気機関車であったと言えるだろう。また国鉄
の蒸気機関車として、初めて密閉型のキャブ(運転室)が採用されたのも特筆
に価し、これにより機関助士の労働環境が著しく向上したと言われている。


c58_3.JPG
空気作用管を目立たせるのが天賞堂の表現手法。一部でこの表現
は敬遠されており、薄めたセミグロスブラックやスモークを流す事で
目立たなくさせる人も多い。


 秩父鉄道ではC58唯一の動態保存機として、363号機が"パレオエクス
プレス"として活躍している。

 やはり蒸気で走る機関車は陸路の王である。16番で蒸気機関車
を楽しむのはやはり良いものだ。ますます16番にハマってしまう自分
を感じる、今日この頃である。。。


タグ:鉄道

初音ミク Tony Ver. [アキバ系]

 最近バタバタしていたせいか、帰宅したらAmazonから巨大な箱が
届いていた事に驚き、開封するまで何が着たのか全く見当がつかな
かった。
 まだまだ物流面で危機的状況の地域が多いなか、実際かなり気が
引けたのは事実だが、少しでもポジティブなトピックを提供するのもまた
良しではなかろうか・・・。


miku_1.JPG
マックスファクトリー 初音ミクTonyVer.
ちなみにスケールは1/7である。


 試作品の発表時から、初音ミクの決定版と言われていただけあり、
その躍動感あふれるポーズは圧巻の一言だ。ダイナミックに流れる
ツインテール、体全体で振り返るその一瞬を捉えた造形は本当に
素晴らしく、ふわりとしたそのタイは、見る者に更なるスピード感を
印象付けてくれる。

miku_2.JPG

 個人的にTony氏は好きなイラストレーターなので、その初音ミクと
なれば個人的に押えて当然の品である。Tony氏の絵はナカナカに
造形し難いと思われるが、このミクに関していえばかなりの高レベル
であると言えるだろう。その表情は確かにTony氏の画風を的確に
捉えている(原型制作は智恵理氏)。

 この初音ミク、イラストでは見えない部分も熟考され、実に見ていて
飽きない作品だ。流石にマックスファクトリーであると言えるだろう。


 マックスファクトリー初音ミクTonyVer.。タイミング的には少々遅い
時期に発売されたこの商品、良い意味で後発のメリットが存分に
盛り込まれており、フィギア史に残る"傑作"足りえる要素は十分で
ある。



天災 [日々雑感]

 それにしても11日の地震は驚いた。私の勤務地では町中が停電して
しまい、夜になって本日中の機能回復作業は無しとなり、そのまま帰宅
と相成ったのであるが、街灯も信号も機能を失った道路は大渋滞で、
ようやく捕まえたタクシーもガソリンが少なかったり、一部道路が閉鎖
されたりと、自宅まで走って貰う事が出来ず、乗るたびに行けるとこまで
行くという、タクシーのハシゴで4時間かけ何とか帰宅した。それでも帰宅
できただけ運が良かったと言えるだろう。
 
 幸い自宅に深刻な被害は無かったが、BOSEのスピーカーとギター
が倒れており、本棚からも本が何冊か落ちていた。とにかく倒れては
いたものの、ギターが無事だった事に少し安堵した次第である。
 まだ細かい物が少々散らばってはいるのだが、直ぐに片付ける必要
の無い物ばかりである。



 今回の震災では甚大な被害が発生し、それによって失われた物は
有形無形を問わず計り知れない。今の私に出来る事は精々の節電
程度であるが、それでも多くの人が微力ながらも何か出来る事をする
事で、それはきっと大きな力となり、必ず結果に結びつくであろう。




 被災された方々に心よりお見舞い申し上げるとともに、犠牲になられた
方々とそのご遺族へ、心からお悔やみ申し上げます。また、被災地の一刻
も早い復興を心からお祈り申し上げます。

                        Raist

このblogも2年経ちました [日々雑感]


 というワケで、このKeep on Rolling!も3月7日で2周年である。

 去年の秋頃に訪問者数が急に増え、そのまま横ばい状態なの
だが、それでもコンスタントにそれだけの人たちにこのblogを閲覧
して頂いているのがナンだか不思議な気分である。

 取り立てて役に立つ情報を発信しているでもなく、個人的な事が
メインのこのblog、ごく一部の方々の琴線に触れる部分もあるのだ
ろうかと、フト考えてしまう。


 う~~~~~~~~~~~~~ん・・・。


 まあ、良しとしよう(笑)。時にマニアックで時にガキっぽく、
それでいて本人の自己満足に終始している感はあるblog
だとは思うのだが、これからも"RistのKeep on Roling!"を
宜しくお願い申し上げます。

にわかベーシストの憂鬱 [音楽(ギター)]

 とりあえず今月2回目のLIVEも無事に終了した。今回は慣れない
ベースでの参加であったが、まあ何とかなったように思う。と言う
かそう考えよう(汗)。

 今回は余興であったのだが、オーディエンスに知り合いが多いの
は非常に演り難かった。私個人としては知人10より知らない人100人
を前にした方がよっぽど気楽で、どうも普段の私を知っている人の前
で演るのは苦手である(特に今回は私が楽器を持っている事自体知ら
ない人も居たようだ)。


 ドラムとギター、ボーカルの音が出ると、殆どの人はベースの音は
まるで気にしないようで、ちょっとコード進行をトチってしまったのだが、
それに気づいたのは横のドラマーだけのようである。
 LIVEのたびに思うのだが、意外と聴衆は演奏者のミスに気づかない。
確かに私も人の演奏でミスがあっても気づかない事が多い。素人でも
ハッキリとミスが分かるのは、演奏者が"ヤベッ"ってな顔をして音を
止めてしまう(演奏が抜けた)場合であろう。コレは誰が見てもミスを
したのが分かる。慣れれば少々音が外れても近い音をそれらしい顔を
して出していれば、アレ?とは思っても、そんなもの(表現)なのかと
流してしまう事も有り得たりもしたりする。

 こんな事を言っていると真面目な演奏者に怒られてしまいそうだが、
今回は知人が多く、ボーカルである主役の晴れ舞台であったせいか、
ベース担当としてコード進行を見失いかけたのがちょっと悔やまれる
がゆえである。実際にその場はロングトーンで乗り切ったのだが、
本来はベースにとってそこそこに忙しい曲であったため、その曲を
よく知っている人は気づいただろう。


 それにしてもベースとは恐ろしい楽器である事を実感した今回、
ミュージシャン(ってオイ!)として、まだまだ精進が足りないなと
心底実感した次第である。



*ここしばらくベースばかりだったので、左手が"ベースモード"に
 なってしまっている。"ギター手"にリハビリしなくては(笑)。


タグ:音楽

素晴らしきかな! [音楽(ギター)]

 とりあえず今月1回目のLIVEは無事に済んだのだが、ドラムのペース
が若干走ってしまい、私のソロがちょっともたついてしまったのは我なが
ら修行不足の感であった。まあ走りやすい曲ではあったし、ドラマーも
それだけノッていてくれたのだから、それはそれでOKだろう。と言うよりも、
私が出だしのギターで既にテンポが速かったのかもしれないのだが(苦笑)・・・。



 LIVEと言うのは良い物である。音楽という共通項を通じ、そこにいる
全員が同じ楽しみを共有する。

 ステージに立ち、人前で演奏するのはそれなりに緊張するもの
であるが、不思議と私はそれ程緊張する方ではなく、まして人様
からお金を頂いて楽曲を提供するプロではないので、緊張以上に
良い意味でのワクワク感の方が大きいのである。
今回も基本的に参加者全員が素人だったのだが、中には初めて
ステージに立つ人もおり、まして知り合いを多く呼んでいる人はかなり
緊張していたようだが、そんな人でも出番が終わるとホッとしていると
言うよりも、充実した表情である場合が殆どで、また機会があれば、
是非やりたいと言う。

 ステージで得られるアドレナリン。これ以上の物は無いと言った
のはTheWhoのロジャーだったと思うが、私達のような素人バンド
ではそれ程までに悪魔的な空気になる事もなく、実に和気藹々と
した空気感である。老若男女、同じジャンルの音楽が好きな人達
同士で自然と話が弾んだり、そのまま新しいバンドの話しになった
りで、次回は一緒にコレを演ってみようかと、そんな雰囲気で、
出番が終わった人たちは軽く呑みながら他の演奏を楽しんでいる。

 色々な人たちが集まるので、リハーサルは当日の朝から夕方前
の開演までぶっ通しで、出番の遅い人たちは朝から晩まで拘束さ
れるせいか、全て終わった後は皆疲労困憊であるので、この時間割
だけは今後に向け要改善であるかとは思う。


 とにかく、次は某LIVEハウスでの余興でベースを弾かねばならず、
むしろこちらの方が知人も多くてプレッシャーを感じているのだが、
まあなんとかなるだろう。演奏する人がガチガチになっていては、
聴く人たちも引いてしまうし楽しめないのだから。



 おそらく、言語よりも遥か以前から、音楽は人類の間に存在して
いたのだろう。だから音楽は素晴らしい表現手段であり、伝達方法
であり、そして芸術作品なのだと思う。

 だから音楽は最高に素敵なのだと、私はそう信じている。



タグ:音楽

スケールとゲージの誤解 [鉄道(模型)]

 今回は鉄道模型に関するちょっとマニアックな話しである。この
トピックは日本市場における鉄道模型の楽しみ方に関する誤解と、
それがもたらす製品の特殊性について述べてみたい。



 日本市場における鉄道模型で、一番普及しているのは縮尺1/150の
Nゲージである。その次に普及しているのが1/80、俗に"HOゲージ"と
呼ばれている模型なのだが、実はこの"HOゲージ"という呼称は本来
ありえない名称である事は意外と知られていない。この1/80サイズの
鉄道模型、正しくは日本において"16番ゲージ"と呼ばれるべき規格
であり、これは決して"HOゲージ"ではなく、またそう呼んで良い規格
の模型でもないのだ。

 ゲージとは軌間、つまり線路幅である。スケールは縮尺で、これは
実物の"何分の一"であるかを表す。すなわち"ゲージ"と"スケール"は
その意味するものが全く違う言葉である事に注意しなければならない。
 Nゲージは上記説明したように軌間であり、Nineゲージ、つまりは
線路幅が9mmである事が前提で、この"9mm幅の線路上で鉄道
模型を走らせる"楽しみ方がNゲージである。つまりこの9mm幅の
上で走らせる車輌の縮尺は、それほど厳密に決定されていない
のだ。
 

 新幹線を利用する多くの人は気づいているかもしれないが、新幹線
とJR(国鉄)在来線の線路幅は違っており、新幹線の方が広くなって
いる。南関東在住者なら、私鉄の京浜急行や箱根登山鉄道もJRより
線路幅が広い事に気づいているだろう。実はこの幅の広い軌道こそ、
国際的に"標準軌"と呼ばれている1435mmの軌間で、日本のJR等、
多くの鉄道で採用されている線路幅1067mmは、国際的に"狭軌"と
呼ばれる軌間なのである。

 Nゲージは1/150であると述べたが、これは在来線模型のみであり、
新幹線車輌のNゲージは1/160の縮尺になっている。新幹線が採用
している国際標準軌をNゲージ新幹線の縮尺である1/160で割ってみ
ると1435mm/160で1440mmとなり、ほぼ実物通りとなる。つまり日本
のNゲージ鉄道模型に関して言えば、新幹線車輌のみ正しい縮尺と
なっているのだが、在来線の多くはは9mmの線路幅だと実物より幅
が広くなってしまうのだ。結果的にこの実物よりも幅が広い軌間の上
で可能な限り違和感なく車輌を走らせ、欧米の車輌とも連結可能で
車輌限界を揃え、それ程違和感無く共存させるために、日本型車輌
の在来線に関しては1/150と言う若干大きめの規格で車輌を縮尺して
いるである。


 HOとはスケールであり、純粋に縮尺の規格である。このHO規格は
縮尺1/87と厳密に規定されており、プラットホームや建物等、HOで利用
されるストラクチャーは全てこの1/87でなければならない。つまり日本
でHOゲージとありえない呼ばれ方をしている1/80の鉄道模型はHOで
はなく、ましてやHOゲージなどと呼べるものでは無いのだ。縮尺の規格
であるHOに軌間の意味であるゲージを付けて"HOゲージ"と呼称するなど、
まったく見当違いで頓珍漢なのである。

 日本で"HOゲージ"と呼ばれてしまっているこの1/80規格は、日本の
鉄道模型界に大きな足跡を残した山崎喜陽氏が、本来のHO規格で
ある1/87と、イギリスでもっとも普及していた16.5mmの軌間を使う1/76
スケールのOO(ダブルオー)ゲージと車輌限界を合わせ、日本型車輌
を1/80スケールとし、同じ16.5mmゲージのレール上で一緒に楽しもうと
提唱したのがそもそもの始まりなので、これは"16番"もしくは"16番ゲージ"
と呼称する鉄道模型の楽しみ方なのである。

 最近の鉄道模型市場では、世界的にこの16.5mm軌間1/80のモデル
がジャパニーズHOと呼ばれる事もあるらしいが、この呼び方もHO本来
の意味する方向からすると、やはり的外れと言える。
 実は日本の1067mm軌間をHO本来のスケールである1/87に縮尺
すると、その軌間は12mmとなる。この規格はHOj、HO1067、または
HOn3と呼ばれ、現在は首都圏に展開している鉄道模型専門店である
"IMON"が積極的に展開しているに過ぎない。IMONは自社ブランドで
12mmレールまでをもオリジナルで発売しているのは賞賛に値するが、
それでもまだまだ本来の日本型HOスケール(12mmゲージ)が定着する
には厳しい状況であるかもしれない(車輌単価が高価である事も理由と
して大きいだろう)。



 改めて言うが、HOはゲージではない。HOはスケールであり、日本の
市場で"HOゲージ"と呼ばれてしまっている規格は"16番"もしくは"16番
ゲージ"と呼称すべきなのである。

■ゲージ(線路幅-軌間)ありきの縮尺(スケール)は自由
 ・ユニゲージマルチスケールの遊び方
 ・Nゲージ
 ・日本における16番ゲージ

■スケール(縮尺)ありきのゲージ(線路幅-軌間)は自由
 ・ユニスケールでマルチゲージの鉄道模型
 ・HOスケール(HO"ゲージ"ではなく"スケール"である)
 ・HO1067やHOj、IMONの展開する12mmゲージの鉄道模型


 
 今回のトピックに関しては、一部説明をはしょった部分もあるのだが、
これを細かく厳密に説明するとなると、鉄道模型発祥の地であるとされ
ているイギリスの規格や、鉄道模型を確立したドイツ、さらにこれを商業
として発展させたアメリカ。それにインチとミリ、メートルやフィートの規格差
に関しても厳密に比較検証し、それらの歴史も追わなければならなくなり、
1冊の本が書ける程の情報量になってしまう。

 少々マニアックで細かい内容となってしまったが、少なくとも鉄道模型の
愛好者を自認するなら、くれぐれも"HOゲージ"等と口にしてはいけないの
である。


タグ:鉄道

天賞堂16番 C62カンタムサウンド 山陽タイプ [鉄道(模型)]

 もちろん存在は知っていたし、とても惹かれてはいたのだが、あえて
目を背けていたのだ。私などには分不相応だと。9mmだって十分満足
出来るじゃないかと・・・。


C62sanyo.JPG
天賞堂16番 C62カンタムサウンド 山陽タイプ
*この時点ではまだ付属ナンバー等は取り付けていない


 鉄道模型を愛好する者にとって、やはり16番ゲージは魅力的で
ある。Nゲージの箱庭的な魅力と目線での楽しみ方とも違う、その
模型然とした迫力に惹かれない訳が無い。
 今回私の手元に来たのは1/80、日本において16番ゲージと呼ば
れる縮尺の鉄道模型だ。C62は銀河鉄道999でも知られる日本最大
の旅客用蒸気機関車である。


C62sanyo_2 .JPG
C62 天賞堂1/80(16番)とKATO製1/150(Nゲージ)
16番の1/80は1/150であるNゲージに比してこの大きさである。


 この天賞堂製C62、ブラスモデルではなくダイキャスト製なのだが、
何と言っても"カンタムサウンド"シリーズである。
 カンタムサウンドとは、機関車にサウンドデコーダーを搭載し、
こちらの操作に応答して色々な効果音を出すシステムで、これ
だけ聞くとナンだか子供だましな印象だがさに非ず。起動音と
共にライトが灯るとコンプレッサーの音がして、さらに電圧を上げ
ると"ボッボッボッ"と言う音と共にゆっくりと加速。当然だが速度が
上がるとドラフト音もシンクロして早くなると言う懲りようで、
実際に見るとそのクオリティには大人ですら驚いてしまう程である。
私もショップで購入する際に、車輌の動作チェックのため箱から出し
て試験線の上を走行させたのだが、店内に響き渡る蒸気サウンド
に冷やかしで店内に居た人たちが集まってしまい、ちょっと気恥ず
かしかったが、見ている人たちが一様に驚きの表情を浮かべていた
のが印象深かった。


 付属パーツはナンバーが5、15、17、18。区名札は関、糸、広、広転
が付属しており、サウンドデコーダをリセットするためのマグネットワンド
が付いている。その他にはテンダーに搭載する石炭も付属しているが、
テンダー内にサウンドデコーダを内蔵しているため、積載した石炭を固着
するには厳密なマスキング作業が発生するのが手間と言えば手間かも
しれない。
 

 16番という禁断の世界に入り込むにあたり、パワーパックは既に純直流
の物をN用に持っているので、あとはレールとカンタム用のコントローラだけ
であったのだ。
 レールは道床付きと決めていたのだが、見た目はともかく耐久性と使い
勝手からエンドウ製にした。確かにKATO製の方が見た目も実感的で良い
のだが、接続部のしっかり感と耐久性、使いかっての良さからエンドウに
決めた。

16mmrail.JPG
左:KATO製16番レール(HOユニトラック)
右:エンドウ製16番レール(HOニューシステム線路)
KATO製はジョイナーがN用と同じ物で、枕木も塗られているが
耐久性に不安を感じさせる造りである。エンドウ製は見た目が
単色で色気が無いのだが、全てのレールにフィーダーの差込口
があり、しかも太いリブが造りこまれている上にケーブル引き
回し用のスリットまである。さらに接続した感じもKATOより剛性
があり、単色の見た目に反して実際の質感はかなり高い。その
他として電圧降下もKATOに比して少ないとの事だ。ちなみに
中央は比較用のTOMIXのNゲージ用であるファイントラック


 この天賞堂カンタムシステムが搭載するサウンドデコーダーはQSIの
もので、アナログとデジタルに対応している。天賞堂のカンタム・エンジ
ニアリングはアナログコントローラであるが、当然デジタル(DCC)でも
制御が可能になっている。
 つまり先々16番でDCCサウンドで楽しむ事になっても、このQSIデコーダー
が無駄になる事は無いのだ。実際にKATOのDCCで天賞堂のカンタムを
操作している人たちも多い。実際のファンクション割り当てが若干違うよう
だが、それは仕方の無い事だろう。欧米メーカーのコマンドST.はKATOに
比べファンクションの割り当てが多い(ボタン数が多い)ため、LenzかMRC
の導入を考えている。
 とは言え、現時点でこのギミックを楽しむには、やはりカンタムエンジニア
は必須であろう。確かにアナログではあるが、これがあれば任意のタイミング
で長汽笛やフランジ音が出せる意味は非常に大きく、楽しみ方の幅がグン
と広がる。


 ようやくナンバー等を取り付けたので、早速カンタムサウンド
ビデオで撮影(YouTube)してみたが、この私が撮影したものより
遥かに素晴らしいカンタムの動画がYouTubeには多くUPされている
ので、それらの動画でこのサウンドの素晴らしさを確認してほしい。
それにしても、ナンバーを取り付けるだけで随分と雰囲気が引き
締まるものだがやはりアナログコントロール、進行方向を変える
たびに音が途切れてしまうのは如何ともしがたい(早急にデジタル
環境を整える必要性を感じてしまう)。
 ちなみにナンバーは17号機(糸崎)にした。この17号機は昭和29年
の名古屋機関区時代に、木曽川橋梁で狭軌における世界最高速度で
ある129k/mを記録している栄光のナンバーである。その後17号機は
梅小路、下関、広島、と転属し、晩年は糸崎機関区に所属し15号機、
16号機と連番で急行"安芸"等の牽引に活躍し、後に稲沢へと所属を
変えそのまま引退となった。その後は長く名古屋の東山動物園に静態
保存されていたのだが、狭軌世界記録を保持する機関車として、その
状態は錆びや厚塗りされたペンキ等、余りに寂しいものであった。
しかし、今年オープン予定のJR東海博物館(仮称)に展示される事が
決まり、去年2月に東山から搬出されたのは記憶に新しいところである。



 DCCも出始めの頃は色々と問題や不明な点も多かったが、ここ最近は
ネット上でも各デコーダやステーションの相性、取り付け方法等の情報が
充実してきた感がある。


 16番でのサウンド、私個人として楽しむ上でも、これからが実に楽しみな
分野である。


タグ:鉄道

2月はLIVE月間なのか? [日々雑感]

 2月にLIVEハウスに出る事になったのは、既に記した通りなのだが、
それとは別に、ある余興でバンド演奏をする事になったとかで、何と
私にベーシストとして参加要請があった。それも2曲。
 実際は"まぁ、そういう話ならねぇ・・・"と渋い顔で承諾しつつも、以前
に記したIbanezのベースをアンサンブルの中で音出し出来る事に、実は
かなりウキウキしているのである(笑)。

 今回のアンサンブルはギター、ドラム、ベース、そしてボーカルなの
だが、ボーカルは今回のイベントの主役が勤める事になっていて、残り
楽器隊の3人は基本的に全員がギタリストである。私が手慰み用(?)に
ベースを持っている事を知っていた人が、私に話しを持ってきたという
ワケなのだ。


 実は今日現在で決定ではなく、可能性としては半々といったところ
なのだが、演奏内容がジャンル的に私の守備範囲外であるため、早い
ところ決定して欲しい今日この頃である。


タグ:音楽 ギター

帰りたくないのかい? [音楽(CD等)]

あの懐かしい故郷へ・・・。



 ロバート・ジョンソン。生ギター1本でアメリカ全土を渡り歩き、
ブルース、そして後のロックシーンに多大な影響を与えた伝説的な
ブルースマンで、1989年に写真が公開されるまで、顔さえ良く知ら
れていなかった男である。

rj.jpg
Robert Johnson - Complete Recordings

 彼のギターは本当に1人の人間が奏でているのかと思わせる。
その楽曲群は何時聴いても新しい発見と謎がある。


 彼は十字路で悪魔と取り引きし、ブルースを手に入れたと言う
クロスロード伝説で知られる。1938年に27歳で世を去るまでに
レコーディングされたのは、このCDに収められている29曲41テイク
のみである。

 ミシシッピ州の埃っぽいクロスロードで悪魔に魂を売り渡した
瞬間から、彼はこの世を去るまでブルースという手段を使い、自分
にとっての真実を求める旅を続けたのだ。 
 今でも彼の死因に関しては諸説あり、先のクロスロード伝説に
関連し、本当のブルースと引き換えに悪魔に魂のみならず、命まで
も引き渡したと語り継がれている。果たしてブルースとは悪魔の
音楽なのであろうか。そして彼にとっての故郷は悪魔という真実
と共にある世界だったのであろうか。。。


 既に伝説となってしまった彼とそのブルースについて、私が
今更このblogで多くを語る必要も無いだろう。
 ミシシッピ州グリーンウッドに残されている彼の死亡届けには、
彼の死因欄に"No Doctor"と記載されているという。


 Back to the same old place, My sweet home Chicago.




タグ:音楽 CD

定番の歪みを1つ [音楽(ギター)]

購入してみたので、ちょっと紹介してみようかと思う。


 実は2月にまたLIVEハウスのステージに立つ事になったのだ。
私が演るのは1曲だけなのだが、出る事が決まった段階で今回
はエフェクターをどうしようかと考えた。
 基本的にディストーションを使うつもりなので、KatanaSOUND
の雷雲を使ってみるかと思ったのだが、雷雲はボードにネジ止め
してあるので外すのが面倒くさいし、わざわざボードを持って行く
程でもないので、何か1つ購入しようと思った次第だ(もっとも雷雲
はディストーションと言うよりファズである)。


procorat2_1.JPG
Proco RAT2


 ギター弾きにとってはかなり定番なディストーションで、今更
なエフェクターである。通販で安い並行品をと思っていたのだが、
他にも気になるエフェクターがあったので、今回は楽器店で試奏
してから購入した。
 比較検討したのはSobbatという京都のハンドメイドエフェクター
メーカーの物で、DriveBreakerの1と2である。このエフェクター、
なかなか店頭に置いているショップがないので、まずはショップ
巡りからと相成ったのだが、幸い私の日常行動範囲にある島●楽器
にあったのは幸運だった。試奏の際、店員氏は試奏用にあるSSH
のギターを用意したので出来ればシングル、可能ならばテレキャス
が良い旨を伝えたところ、何と●村楽器の店員氏は躊躇う事なく
壁に掛かっている売り物のテレキャス(Fendar)をセッティングして
くれた(感謝)。ちなみに試奏用のアンプは大定番のJC-120である。



 今回試奏したRAT2とDriveBreaker1はディストーションなのだが、
DriveBreaker2はオーバードライブである。
 まずDriveBreakerに共通して言える事は、RATに比べONにした
時のノイズが大きいという事である。トーンコントロールもBassと
Trebleの2バンドなので、より細かい音造りが可能であるのだが、
どうも個人的にこのトーンコントロールの効き方が好みではなく、
一定の周波数帯の音量を増幅する様な感じではなく、ただ大きく
なるだけと言うボリュームコントローラー的な印象であった(勿論
ブースターとイコライザー、Vol.コントローラは全く違うものである
のは理解しているが)。
 まず最初にオーバードライブのDB2であるが、やや歪みの粒が
粗い感じで、この演出自体は好みであるのだが、この方向性なら
BOSSの名機であるBluesDriver(BD-2)の方が個人的には良い
と感じた。サウンドはバリンとした感じで、そのトーンコントロール
の性格もあり、方向性はとても分かり易い印象である。
 ディストーションのDB2は意外と粒が細かく、かつキラキラした
感じであるが、何となく私は"軽い感じ"に聴こえたのが自分でも
意外である。サスティンもそれなりに有り、かなりメタル向きな音
であるようで、おそらく設計者の意図もその方向を向いているの
ではないかと思う。この歪みにハマる人は、これ以外使う気がし
なくなるような性格のエフェクターである。もっともキラキラと表現
したものの、比較対象がRAT2であった事が大きいかもしれない
事だけは考慮する必要があるだろう。

 総じてSobbatのDriveBreakerは、製作者の考えている方向性
がとても良く分かるエフェクターで、感性がこの音を求めている人
にとっては非常に魅力的なエフェクターであると言えるだろう。



 RATは80年代に登場したディストーションで、年代によって使用
しているパーツに違いがあるため、音色もその年代とモデルにより
違いがある。定番の人気者であるため、"何年モデルの音が最高!"
といった拘りを持つ人も多く、人気のモデルはプレ値で取り引きされ
ているようだが、私はそれ程には歪みの音色に拘りは無く、その
時点でイメージに近ければそれで良しなギタリストなのだ。
 さて今回私が購入したRat2、筐体が手前に傾斜している一番
新しいタイプで、ロゴの"A"の中が白く塗りつぶされている。
このモデル以前は筐体の傾斜が無く、"A"の中も塗りつぶされて
はいない。世間的にはこの"2"になって音色の性格がかなり変化
していると言われている。RATファンの間では、基本的にRATは
80年代の物が一番良いとされているようだ。
 この現行RAT2のサウンドだが、少なくともDB2よりはバリっと
して粒も粗く、稀にファズを使うだけで普段ディストーションを使わ
ない私にとっては、非常に攻撃的なオーバードライブの様にも聴こ
える。DB2よりはコンプが効いている感じで、ニュアンスの表現は
DB2より弱い感じである(もっともディストーションにニュアンスを
求めるのも変だが(汗)。Filterを絞れば、所謂"モーモーFUZZ"的
な音になるが、ディストーションのレベルは全体を通してそれほど
レンジ幅は無く、劇的な変化は感じられないが、これはもっと使い
込みつつ、ブーストしたりさせたりで印象が変わるかもしれない。
 物理的な使い勝手は良好で、各ノブの距離は程よく回す時の
手応えも丁度良い。筐体の造りもガッチリしているが、ノブの
大きさを含めて少し厚みが有り、ギターバッグのポケットへ気軽
に突っ込むのはちょっとな感じだ。また電池ボックスの蓋は1ハン
ドスクリューになっているので、簡単に手で外せるのは高ポイント
である。ただしこの様な筐体の造りなので、体積に比してこの重量
はマイナスポイントであろうか。

procorat2_2.JPG
手で外せるこのタイプの電池蓋は好感が持てる
ちなみにRATはセッティングが難しいペダルと言われているが、
私はまだ修行が足りないせいか、それほど厄介な奴だとは感じ
ない。

 RAT自体は、やはりシングルにこそ合うように思っているの
だが、これは私がテレキャスLOVEな偏屈ギタリストだからかも
知れない。確かにテレキャスでは少々硬質なトーンかもしれな
いが、RATの持つ個性はテレキャスのトレブリーなキャラを良い
意味で更に引き立ててくれるように思う反面、ハムのレスポール
を弾く人の耳に、テレキャス&RAT2はややもすると尖り過ぎに
感じるのもまた事実だろう。
 とりあえず、自宅アンプのFenderBluesJuniorに繋げた今は、
ディストーション10:30、Filter11:30位置で鳴らしているのだが、
アンプのトーンと合わせてまだ色々と試してみるつもりである。

 

 ProcoRAT2。歪み系はエレキギタリストにとって永遠のテーマで
あると言えるが、このエフェクターは定番ディストーションとして、
とりあえずは持っていて間違い無い品だろう。万が一このRAT2を
今後使う事が一切無くても、RAT2は所有しているだけでギタリスト
に安心感を与えてくれる、非常に稀有な定番ディストーションで
あると言える。
 
 
タグ:音楽 ギター

【祝100トピック達成】あけましておめでとうございます [日々雑感]

 あけましておめでとうございます。

 今年もRaistのKeep on Rolling!を宜しくお願い申し上げます。



 去年最後の更新をした際、管理画面で記事数が99となって
いた。つまり今年最初の更新がちょうど100になるという訳で
ある。

 さて、記念すべき100回目に相応しい内容をと考えたのだが、
それに相応しいネタがある訳でもなく、ストックしているネタも
これと言っていつもと同じ様なものばかりだ。

 そういえば10月頃にタグを設定してみたのだが、どうも設定数
が多すぎる様で、あまりタグの意味を成さなくなっている気がする。
もっと大雑把なジャンル分けの方が良いだろうなと思ってはいる
のだが、どうも整理するのも面倒である。いやまぁ、自分で設定
したんだけどね(汗)。

 それはそうと、カメラケースの湿度計が20%以下になっていて
驚いた。乾燥剤の量が多いとも思えないのだが、基本40%が理想
なのでこれはちょっと低すぎるってんで暫く蓋を開けておいたら50%
を超えたので、もういいだろうと蓋をしたら、みるみる40%になった。
コレで明日の朝にはまた20%くらいになっているのだろうか???



 とまぁ、ナンだか意味の無い事をグダグダ語ったところで、記念す
べきこの100回目の更新を新年のご挨拶に代えさせて頂くとしよう。

 今年もこのblogを宜しくお願い申し上げます。皆様にとってこの1年
が良き年でありますように。


製作開始に向けて [鉄道(模型)]

 と言うわけで、今年最後の更新は他のblogにもチョコッと書いた通り、
ジオラマ作成に向けてとりあえずフレキシブルレールを買ってみたので、
今回は鉄道模型(Nゲージ)におけるレールに関してちょっと語ってみよう
かと思う。


rail1.JPG
左から
KATOフレキシブルレール(21-000)
Pecoフレキシブルレール木枕木(SL-300)
PecoフレキシブルレールPC枕木(SL-302)
TOMIXファイントラックS280


 フレキシブルレールとは、枕木だけでその下のバラスト部分が
造り込まれていない、言わば"生レール"である(変な表現だが)。

 日本における鉄道模型用のレールは、日本の一般的な家庭環境
を考慮し道床、つまり枕木等が最初から造りこまれており、ストレート
のみならずカーブレールもその半径や長さ(角度)が高度にシステム化
された設計となっている。そのため手軽に接続する事が出来るのだが、
反面自由度が高いとは言えず、カーブの半径や直線の長さも最初から
ある程度決められてしまうデメリットがある(システマチックに考えれば
実に大きなメリットでもあるが)。
 それに引き換え、フレキシブルレールはその名の通りフレキシブルに
曲げられるため、カーブのRも自由に引く事が出来る自由度が高い使い
勝手の良いレールであるが、反面扱い方は特殊と言えるかもしれない。
それにポイントレールも造りが繊細で、それを動作させるためのマシン
も高価で、構造もユーザーが扱う上で少々複雑であるのが難点であろ
うか(それに種類も多くない)。
 日本のブランドで入手が容易なフレキシブルレールはKATOと篠原が
有名だが、私が今回購入したのは、英国のPecoというメーカー製の
ものである。Pecoは鉄道模型用レールとしては、独のPikoと並ぶ歴史
あるメーカーで、Pecoのフレキシブルレールは誰もが知る定番である。
ちなみにこの両社を区別するため、独Pikoは"ピコ"と発音し、英Peco
は"ピィコ"とするのがお約束だ。

 欧米における鉄道模型の走らせ方だが、日本と違い基本的には
フレキシブルレールの枕木に小さな穴を空け、そこからピンやスパイク
(小さな釘)でボード等に固定するやり方が一般的である。固定式レール
をその都度繋げる日本流の方が、世界的に見れば楽しみ方としては
少数派なのだ。

 KATOとPecoのフレキであるが、KATO製は復元力があり、曲げても
レールと枕木の反発力で"ビヨ~ン"と真っ直ぐになってしまうが、Peco
は曲げに対する保持力があり、ある程度曲線のRを保持する。これは
レールの材質と言うより、どうも枕木の材質と取り付け方に拠ると思わ
れる。


rail2.JPG
KATOとPecoの枕木取り付け部分
Pecoは曲線が引き易い反面、意外と"完璧に真っ直ぐ"引き難いと
いう盲点があり、ボードに固定してからレール視点で見ると直線
のつもりが微妙にうねっていたりする。KATOの枕木は途中でいくつ
かに分割されていて、レールを簡単に引き抜く事が出来る。


 Nゲージは線路幅(の内径)が9mmである事からNineゲージの略で、
この規格は線路幅のみならずモーター駆動の電力に至るまで世界
共通であるため、Nゲージ車輌であるならばメーカーを問わず楽しむ
事が出来るのだが、実はレールに関してはいくつかの規格が存在
する。もちろん幅は9mmで共通なのだが、問題はレールの高さである。
この高さが違うレールを接続すると段差が発生し、スムーズに車輌
を走らせる事ができないばかりか、最悪その段差で車輌が脱線して
破損する事すらある。

 現在日本で最も入手が容易であるTOMIXのレールはコード#80という
規格で、レール高さは2mm、道床を含めた全体の高さは6.2mmである。
このレールコードにも複数の規格があり、私が今回購入したPecoは
コード#80であるが、同じPecoでも型番に"F"が付くファインシリーズは
コードが#55になっており、コード#80との接続には、#80側のレール
上面を#55に合わせ、傾斜させるよう削る等の少々面倒な加工が必要
になってくる。参考までにPecoのフレキシブルレールの型番は以下で
ある。

Peco
 SL-300(木枕木) #80
 SL-302(PC枕木) #80
 SL-300F(木枕木) #55
 SL-302F(PC枕木) #55

 KATOのフレキシブルレールのコードは#80、篠原はコード#70で
あるが、実際の鉄道から換算するとコード#70でもオーバースケール
であるため、実感に拘る人はさらに細いマイクロエンジニアリングの
#40レールを使う人もいる。だがここまで低いと一般手的なNゲージ
車輌が履く車輪のフランジがレール内側の枕木に乗り上げてしまう
ため、全く走行不可能である。このような場合はフランジの低い車輪
に履き替えなければならないが、ここまですると走行模型として成り
立たなくなる可能性も高いため、低コードレールをつかったジオラマは、
かなりの鉄道模型上級者でなければ手に負えない世界であると言え
よう。
 ちなみにコード#55でも、KATOのローフランジ車輪以外の車輌は
おそらく満足な走行は厳しいかもしれない。1世代以上前のKATOや
TOMIX等の日本メーカーの車輪では、恐らく安全に車輌の走行を楽し
むのは難しいかと考えられる(実際に私自身で試した訳ではなく申し
訳ないが)。
 ちなみにKATOのローフランジ車輪であるが、2006年頃市場に出た
車輌の多くが履いていおり、賛否両論あったようだが実際問題かなり
センシティブで、色々なメーカーのレール上で脱線が頻発し、相当な
レベルで厳密に接続されたレール以外ではまともに走行不能であった。
結局その後に再販された分からは廃止されたようで、一部のKATO
ファンにとってこのローフランジ車輪は暗黒史扱いされている(が支持
するファンも多い)。

 兎に角、安全確実に車輌を走行させるため、今回メインで使うpeco
のフレキはコード#80を選んだ訳だが、このPecoコード#80フレキは
枕木を含めた全体の高さが4.2mmであるため、TOMIXと接続する際
は2mm厚の道床を敷けば良い。これはなかなかジャストな数値で、
ポイントレールは入手の容易性と信頼性からTOMIXをメインに利用
する予定なので非常に有難い。なぜならフレキシブルレールの道床
に利用されるコルク製のシートは、鉄道模型以外の用途で売られて
いる物の殆どは1mm厚単位で売られているので、この場合は単純に
2mm厚のコルクシートを用意すれば良いと言う事になる。
 また、TOMIXとPecoのレールを接続するジョイナーだが、Peco製は
小さく取り付けも硬いので、TOMIX製の方が良い。KATOは試していない
のだが、基本的にKATOレールと接続する事は考えていないので問題は
無いだろう。



 既にボードの手配もしてあるので、行ったり来たりするだけのディスプレイ
用ジオラマ作成に着手する日も近いかも知れないのであった・・・。

*最初の投稿後、気になったので篠原のNゲージ用レールのコードを調べたところ、篠原のNレールはコード#70であったので、本文中の篠原レールに関する記載を#60から#70に修正しました。お騒がせ致しました。
 


 それでは皆様、良いお年を!


タグ:Nゲージ

週末&クリスマスイブだったのだな [日々雑感]

 いや、私にとってはいつもの平日であり金曜だったので、これと
いった実感も無かったのだが、24日入荷のKATOカタログを買いに
行きつけのショップまで歩く間、確かに手をつないだ仲睦まじい
カップルが多かった。


 そういえば、私は何歳頃までサンタクロースの存在を信じていた
だろう。ある日突然知った訳ではなく、何となくサンタの正体は両親
ではなかろうかと思い、いつの間にかそれが確信に変わったワケな
のであるが、それが確信に変わったのが何時の事だか全く思い出せ
ない。
 兎に角、サンタさんはこの世に存在しないと知ったからと言ってショック
を受けたワケではないので、意外とそれなりの年齢まで信じていたの
かも知れない。悪い事でも恥ずかしい事でもないと思っているのだが、
それでもなんだか何時までもお子様だったって気がしないでもないの
がちょっと気恥ずかしい感じである。


 我が家にプレゼントを置いてくれたサンタクロースは大変だった
と思う。私の記憶では、サンタさんは一度もプレゼントを間違えた
事がなく、当時でも似たような玩具が多かった時代、よくもまぁ毎年
ちゃんと私の欲しい物を手配していたのだから、そのリサーチもさぞ
大変であったろう。
 一度かなり高価な品をサンタクロースに頼んだ事があった。両親
にその旨を伝え、サンタさんはその品を持ってきてくれるだろうかと
訊いたのだが、サンタさんもお金を使ってプレゼントを用意するんだし、
あなた1人に高価なプレゼントを贈っては他に不公平だから云々~と
言われ、子供心に妙に納得した記憶がある。



 今年も残すところあと僅かであるが、私のところへサンタクロース
が来なくなって、もう何年経つだろう。
 来年は色々な意味でサンタクロースがきてくれる事を願って止ま
ない今日この頃である(笑)。



この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。